ミッドナイト・エクスプレス(1978年 映画)

2024-07-14 00:00:22 | 映画・演劇・Video
いわゆる脱獄映画であるが、米国と中東諸国との緊迫した情勢が反映されている。実話をもとにオリヴァー・ストーンが偏向した脚色を加えたため、米国人が観て喜ぶようになっていて、他国の人が観ても???という感情を持つことが多いらしい。

まず、登場したのが、ビリー青年。ガールフレンドと一緒にトルコ旅行から帰国するときについ麻薬を購入。米国に持ち帰ろうとした時に、見つかってしまう。出国時の検査はあまりきつくないはずだが、米国はトルコを麻薬輸出国と批判していたため、国際世論を気にしたトルコ政府が狙い撃ちした。そして4年間の監獄生活になるが、これが稀に見る劣悪環境だ。

そして、出所日まで1年の頃に所内で脱獄計画があったが、1年我慢しようと参加しない。ところが、急に刑期が30年追加されることになり絶望的な状態になる。

ところが、面会に来たガールフレンドが差し入れたアルバムには現金が仕込んであって、それを原資として看守を買収しようとする。が、失敗。拷問部屋に連れ込まれてレイプされそうになるも、最後の力でタックル(アメフト経験があったのだろうか)し、壁にぶつかった看守は一瞬で気絶。生死不明。その後、脱出中に警備員に見つかるも看守から奪ったピストルで殺害し、衣服交換し、大脱走。隣国のギリシャに潜入して、米国に戻ることになる。

全編を通じて、実話よりもトルコ人を野蛮に表現したり、単に脱獄したのを殺人まで行ったことにして、よりトルコより米国の方が文明国であるというアピールをしている。

ということで、麻薬で捕まって脱獄するのに殺人を犯して、さらにヒーローのように扱ったり、各種映画賞で数々の賞を受賞したり、本当にアメリカ人を理解するのは難しい。

それと、料理についてはトルコの方が文明国だと思う。

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