「木曾五木」と呼ばれ、昔から木曾地方で大切にされてきた木があります。ヒノキ、サワラ、アスナロ、ネズコ、コウヤマキの5種類。前の4種はいずれもヒノキ科、コウヤマキだけが別の科(コウヤマキ科)です。
神社やお寺の建材として需要の多いヒノキをはじめいずれも有用材で、無断で伐採すれば打ち首にするという掟が設けられたほど。しかし、本当に守りたかったのはヒノキで、その他の樹はヒノキによく似ているため、「サワラだと思って伐採しました」という言い訳をさせないために、類似の木をすべてリストアップしたという説もあります。
コウヤマキだけは葉の様子が違いますが、他の4種は葉も樹皮もそっくり。見わけ方は葉の裏の白い気孔の模様です。クロベには白い模様がありません。
ヒノキの気孔はYの字
サワラの気孔はXの字
アスナロの気孔はWの字
尾張藩によって守られてきた木曾のヒノキ林は、現在は国有林になっています。江戸時代は伊勢神宮に建材を供給していましたが、現在は特定の宗教団体だけを優遇できないので、文化財的な建造物に限って供給することになっているそうです。
神社やお寺の建材として需要の多いヒノキをはじめいずれも有用材で、無断で伐採すれば打ち首にするという掟が設けられたほど。しかし、本当に守りたかったのはヒノキで、その他の樹はヒノキによく似ているため、「サワラだと思って伐採しました」という言い訳をさせないために、類似の木をすべてリストアップしたという説もあります。
コウヤマキだけは葉の様子が違いますが、他の4種は葉も樹皮もそっくり。見わけ方は葉の裏の白い気孔の模様です。クロベには白い模様がありません。
ヒノキの気孔はYの字
サワラの気孔はXの字
アスナロの気孔はWの字
尾張藩によって守られてきた木曾のヒノキ林は、現在は国有林になっています。江戸時代は伊勢神宮に建材を供給していましたが、現在は特定の宗教団体だけを優遇できないので、文化財的な建造物に限って供給することになっているそうです。