先々週、龍谷大学で鳥類学者・樋口広芳氏(東京大学名誉教授)の公開講座が行われたので聴講してきました。
学生が主な対象なためかカラスとスズメが題材ということで、最初はあまり期待しなかったのですが、話が鳥と人間社会の関係に及ぶにつれて興味深くなってきました。
樋口広芳先生
その一つが、最近人間の手に乗って餌を採るスズメが増えてきたという事実。野生でありながら人の手に乗る鳥は私はヤマガラしか知りません。
散歩コースの大吉山にもスズメ、ヤマガラ、メジロ、シジュウカラ、キジバトが普通にいますが、ヒマワリの種を置いた手に乗ってくれるのはヤマガラだけで、スズメはもちろん他の鳥は見向きもしません。
ところが、2005年頃から手乗りスズメが急速に増えているというのです。しかも、東京、横浜、大阪、福岡など都市公園で…。
スズメは身近な野鳥ですが、意外に警戒心が強く、人間が2メートルほど近づくと飛んで逃げます。そのスズメが手乗りするとは信じられませんが、写真も見せていただきました。
なぜ都市公園で手乗りスズメが増えたかについて、樋口先生は次のような仮説を立てています。
2005年は団塊世代がリタイヤし始めた年。公園でゆったり時間を過ごす高齢者が増え、餌を与えるようになったため、スズメが人に慣れて、手乗りスズメが現れたというもの。
科学的に立証するのは難しいでしょうが、あり得ないことではないですね。だとすると、人間社会の変化が野鳥の生態に影響を及ぼす典型的な事例です。
しかし、私も団塊世代ですが、大吉山のスズメは手乗りしてくれません。餌台に置いたヒマワリの種や地面にこぼれたアワは食べますが、私が近づくと逃げます。
もっと多くの団塊世代が集まらないとダメなのかな?(笑)
学生が主な対象なためかカラスとスズメが題材ということで、最初はあまり期待しなかったのですが、話が鳥と人間社会の関係に及ぶにつれて興味深くなってきました。
樋口広芳先生
その一つが、最近人間の手に乗って餌を採るスズメが増えてきたという事実。野生でありながら人の手に乗る鳥は私はヤマガラしか知りません。
散歩コースの大吉山にもスズメ、ヤマガラ、メジロ、シジュウカラ、キジバトが普通にいますが、ヒマワリの種を置いた手に乗ってくれるのはヤマガラだけで、スズメはもちろん他の鳥は見向きもしません。
ところが、2005年頃から手乗りスズメが急速に増えているというのです。しかも、東京、横浜、大阪、福岡など都市公園で…。
スズメは身近な野鳥ですが、意外に警戒心が強く、人間が2メートルほど近づくと飛んで逃げます。そのスズメが手乗りするとは信じられませんが、写真も見せていただきました。
なぜ都市公園で手乗りスズメが増えたかについて、樋口先生は次のような仮説を立てています。
2005年は団塊世代がリタイヤし始めた年。公園でゆったり時間を過ごす高齢者が増え、餌を与えるようになったため、スズメが人に慣れて、手乗りスズメが現れたというもの。
科学的に立証するのは難しいでしょうが、あり得ないことではないですね。だとすると、人間社会の変化が野鳥の生態に影響を及ぼす典型的な事例です。
しかし、私も団塊世代ですが、大吉山のスズメは手乗りしてくれません。餌台に置いたヒマワリの種や地面にこぼれたアワは食べますが、私が近づくと逃げます。
もっと多くの団塊世代が集まらないとダメなのかな?(笑)