樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

阿蘇海でガンカモ調査

2024年01月25日 | 樹木
淀競馬場と木幡池のガンカモ調査を終えた後、14日に丹後へ遠征して阿蘇海でガンカモ調査をしてきました。メンバーはいつもと同じ4人。京都府内の調査ポイントでは最もカモの数が多く、調査距離も長いので時間がかかります。
しばらく調査していると、岸辺近くにホオジロガモの雄が現れました。発見時はカメラを持っていなかったので、車に戻って持ち出し、三脚のスコープと取り替えて撮影しました。



毎年コハクチョウが数羽いる野田川河口にその姿がありません。地元のバードウォッチャーによると、隣の町の田んぼに移動して10数羽で採餌しているとのこと。出会えなかったのは残念ですが、数が増えているらしいので喜ぶべきでしょう。
調査で最も多かったのはオナガガモで、計943羽。昨年の3倍近くに増えていました。カモ類の総計は2,600羽で、昨年より300羽ほど増えています。



天気が良くて波もなく、調査は順調に進みました。5年ほど前は波があり、スコープを覗いていた他のメンバーが船酔い状態に陥って調査不能になったので、私1人でカウントしたことがありました。船酔いしなかった私は鈍感ということでしょうか?
阿蘇海(内海)の調査に続いて外海の調査へ。天橋立から伊根町まで、途中何カ所かで停まってカウントします。最近、伊根町は観光客が増え、以前は無料だった駐車場が有料になったり、そもそも空いていないので、調査しにくくなりました。町興しが成功したようなので、丹後出身者としてはありがたい話ですが…。
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淀競馬場でガンカモ調査

2024年01月18日 | 野鳥
毎年1月はガンカモ調査が行われます。環境省→京都府→日本野鳥の会京都支部という流れで、私は淀競馬場の池、木幡池、丹後の阿蘇海と日置を担当しています。
先日、淀競馬場へ行ってきました。過去2年はリニューアル(というよりも全部建替え)工事のため、クレーンがニョキニョキ立っている中での調査でしたが、昨年4月に完了したらしく、久しぶりに通常の環境の中での調査でした。ただ、池の中の噴水が増え、その陰に隠れるカモが多く、私たちにとっては調査しづらくなっていました。
一方、うれしいことに、ミコアイサの雄が1羽、雌が2羽いました。これまでは動画用のカメラは持参しなかったのですが、新しいカメラは軽くて、調査用のスコープの三脚が使えるので、こんなことがあるかもしれないと思って持参し、撮影してきました。



私は競馬には興味がないのでテレビの放送も見ませんが、スタンドだけでなくコースの芝や砂、スタートのゲートなども新しくなっているようでした。だからなのかカモの数が増え、昨年の1.8倍の470羽。
昨年もミコアイサの雄が2羽、雌が3羽いて、セイタカシギもいました。競馬場の池という特殊な環境で、もちろん許可がないと入れませんが、なかなか面白いポイントです。
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鳥初め

2024年01月11日 | 野鳥
年末に、少し離れた田園地帯にハイイロチュウヒの雄が現れたという情報を得ました。この鳥の雄に遭遇する機会はほとんどなく、28年前にいつもの仲間で岡山県へ出かけた際に見たのと、15年ほど前に帰省した丹後の田園で思いがけず目撃したのみ。翼が銀色で(実際は白ですが)、私にとっては「最も美しいタカ」。
めったにないチャンスなので、新しいカメラの慣らし運転も兼ねて、元旦に出かけました。ところが、2時間待っても現れず。諦めて、「帰りにタゲリでも」と思って時々訪れる田園へ寄りました。
新しいカメラは60倍ズームなので遠くの鳥を撮影するのに威力を発揮しますが、まだ慣れていないので映像が不安定です。



1月4日、ハイチュウ(ハイイロチュウヒを略してこう呼びます)雄に再度チャレンジするべく、あらためて現地へ向かいました。新しいカメラで飛ぶ鳥を撮影するのが難しいようなので、古いカメラも持参。広い田園風景の中、ただ一人、カメラをセットした三脚を構えて待ちました。
「やっぱりいないかな~」と諦めてカメラを片付けたその時、カラスに追われて藪からタカが飛び出しました。白くないのでハイチュウ雄ではないですが、トビでもない。再びカメラをセットして、高鳴る胸を抑えながら撮影したのが以下の映像。



現場ではハイチュウ雌と思いましたが、帰宅後に映像を拡大して確認するとチュウヒのようです。この鳥も出会う機会が少なく、これまで滋賀県と大阪府では目撃しましたが、京都府内で見るのは初めて。ハイチュウ雄ほどの感激はありませんが、今年の「鳥初め」としてはまぁまぁというところです。
ハイチュウ雄は冬の間はいるはずなので、また近いうちに行くつもりです。
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メジロガモ?

2024年01月04日 | 野鳥
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、私と同じ宇治在住のバードウォッチャーが、ブログに宇治川で撮影したメジロガモをアップしていたので、「多分あの場所だろう」と推測して行ってきました。
もし本当にメジロガモなら、京都府では2例目。野鳥の会の記録としても貴重で、その使命感もあって、張り切って探しました。撮影したのが以下の個体。



ただ、メジロガモは名前のとおり目(虹彩)が白ですが、この個体は黄色。また、帰宅後に図鑑で見比べると、体色がやや薄い。純粋なメジロガモではなく、雑種かな?と思い直し始めました。
カモはDNAがよく似ているので雑種が生まれやすく、最近は雑種ガモの観察に情熱を傾けるバードウォッチャーもいます。京都支部にも詳しい会員がいるので、知り合いの2人に同定を依頼したところ、やはりメジロガモ×ホシハジロの雑種とのことでした。
私が純粋なメジロガモを観察したのは8年前。いろいろ情報を調べて大阪の八尾市の池にいることを突き止め、電車とバスを乗り継いで現地へ行って撮影したのが以下の映像です。名前のとおり目も白いし、体色も濃い赤茶色。



カモは雑種(ハイブリッド)がいろいろあってややこしいです。こういう希少種のハイブリッドの記録はどのように残すべきなのだろう?
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