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樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

木がシンボルの大学

2016年11月24日 | 木と文化
3週間前に「鳥がシンボルの大学」をご紹介しましたが、同じように木をシンボルにしている大学も結構あります。
まず、東西の雄、東京大学はイチョウ、京都大学はクスノキ。京大については以前も取り上げましたが、本校のキャンパスにあるレストラン「カンフォーラ」はクスノキの学名です。



面白いことに、大阪大学のシンボルもイチョウ(下左)。ついでながら、今いろいろと話題の多い東京都のマークもイチョウ(下右)です。



そして、東北大学はハギ。同学のホームページには種名までは明記してありませんが、多分センダイハギ(仙台萩)に由来するのでしょう。



旧帝国大学7校のうち4校が木をシンボルにしているわけです。
地元の京都府立大学も木の葉がシンボル。同学のホームページには説明がないですが、この葉は明らかにカツラです。



筑波大学はキリ。皇室や日本国政府の紋章は五七の桐ですが、こちらは五三の桐。特にいわれはないようです。



「なるほど」と思ったのは、お茶の水大学。左は学章、右は学生専用のロゴマークですが、モチーフは同じ木です。何だと思いますか?



学章は茶の花、ロゴマークは茶の葉だそうです。宇治市民としては喜ぶべきマークです。
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帰りがけの駄賃

2016年11月17日 | 野鳥
週末、野鳥の会の全国総会に出席するため1泊2日で千葉県の幕張に行ってきました。その帰路、会場から一駅のところにある谷津干潟に寄ってきました。
三脚は荷物になるので、持参したのは双眼鏡とカメラのみ。一昨年も同じパターンで訪れて記事をアップしましたが、22年前にも来ているので、今回が3回目。



種類や数は2年前よりも少ないものの、時間があったのでじっくり鳥見が楽しめました。オオソリハシシギはすぐ近くまでやってきて一生懸命餌を食べています。



中洲でチドリがチョロチョロしています。イカルチドリやシロチドリではないようです。近くにいたバーダーが「ハジロコチドリです」と教えてくれました。そういえば、他のチドリに比べるとクチバシが短くて、最初は「折れているのかな」と思っていました。
見た記憶がないので、帰宅後にリストを見ると今回が初めての出会いでした。先日、京都支部が発行した『Birds of Kyoto 京都府鳥類目録2016』にも記載がないので、府内ではまだ確認されていない鳥です。



ライフリストが1種増えたわけですが、先日の記事「玩物喪志」にも書いたように、視覚的によく似た鳥を初めて見ても喜びを感じないので、ほとんど感激はありません。
それよりも嬉しかったのは、オナガをじっくり見られたこと。この鳥は関東では珍しくないのですが、関西ではほとんど見られません。私はこの夏の八ケ岳ツアーで、移動中の車の中からチラッと見て以来。



カラスの仲間で、声も悪いために人気がないようですが、日本画にもよく描かれるように、グレーと淡いブルーの配色がシックで私は気に入っています。
全国総会の帰りがけに思わぬ出会いが2つも重なって、いい気分で新幹線に乗りました。
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まだら模様の紅葉

2016年11月10日 | 樹木
週末に栃の森に行ってきました。宇治から車で2時間半の山中なので、季節は1か月ほど進んでいて、樹木は鮮やかに色づいていました。
ただ、天候のせいか、まだ緑のままの木がたくさん残っている一方で、真っ赤に染まったり、すでに落葉している木もありました。紅葉に格差があるというか、まだら模様の紅葉でした。


ウリハダカエデの落葉

写真のウリハダカエデの落葉は赤を通り越して褐色に染まっていますが、その主と思われる木を見上げると、枝には赤やオレンジ、黄、緑の葉がまだ残っています。
私は紅葉が最も美しい木はモミジバフウだと思っています。街路樹に使われるアメリカ原産の樹木ですが、緑から褐色にいたるグラデーションが多彩で、以前「木のファッションショー」と題して紹介したこともあります。
今回の栃の森の紅葉もそれに近い印象がありました。その様子をお伝えするのに、写真にしようか動画にしようか迷いましたが、やはり空気感が伝わる動画にしましたのでご覧ください。



カエデ以外の落葉広葉樹も色づいていました。最後のコシアブラは紅葉というよりも脱色というか白葉ですね。見るたびに「不思議な樹だな~」と思います。

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鳥がシンボルの大学

2016年11月03日 | 野鳥
ノーベル賞を受賞された大隅良典さんの記者会見を見ていて、私は話の内容よりも、バックパネルにプリントされたツバメのマークが気になりました。調べてみると、ツバメは東京工業大学のシンボルなんですね。



同学のホームページには以下のように書いてあります。
本学のシンボルマークは、東京美術学校教授であった堀進二氏の図案によるもので、工業の「工」の字につばめの「大」の字を図案化して配しています。「工」の字は窓を象っており、学窓の意味をも象徴しています。また、「つばめ」は「瑞鳥」として古くから慶ばれているものです。
野鳥の会の会員なので一般の方よりも鳥には詳しいつもりですが、「ツバメは瑞鳥」という話は初耳です。昔から農業にとって益鳥なので、そういう解釈もあったのでしょう。少なくとも、今回のノーベル賞受賞にとっては瑞鳥だったわけです。
「鳥をシンボルマークにする大学は少ないだろうな」と思って調べてみると、意外にもいろいろありました。
まずは、信州大学。イニシャルのSと信州の大空を雄々しく舞う鳥をモチーフにしてデザインされたそうです。



3枚の羽は「教育」「研究」「社会貢献」を象徴しているとのこと。このマークは公募によって決定されたもので、長野県出身でアメリカ在住の日本人グラフィックデザイナーの作品だそうです。
上智大学のシンボルマークも鳥、というかワシ。



カトリック系の大学らしく、中世ヨーロッパの紋章に似ています。「真理の光を目ざして力強くはばたく鷲をかたどった」らしいです。
京都にも鳥をシンボルにした大学がありました。京都外国語大学。



ハトと地球がモチーフですからおおよその想像はつきますが、「言語を通して世界の平和を」 という理念を表しています。
長くなるのでこのへんでやめておきますが、東京学芸大学や一橋大学のシンボルマークにも鳥が登場します。さらに詳しく調べれば、鳥をシンボルにした大学はもっとたくさんありそうです。
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