野鳥の会京都支部では、前回ご紹介したような野外で鳥を見る会のほかに、事務所で鳥に関する勉強会というか室内例会を開催しています。先日は、「野鳥と映画」というテーマで私が担当しました。
当ブログでこれまでにご紹介したヒッチコックの『鳥』をはじめ『いそしぎ』、『終身犯』、『カッコーの巣の上で』、『ビッグボーイズ』、『バードマン』、『バードピープル』などを題材にしました。
007シリーズも、原作者のイアン・フレミングがバードウォッチャーで、鳥類学者ジェームズ・ボンドを主役の名前にしたことは以前ご紹介しましたが、第17作『ゴールデンアイ』がなぜホオジロガモ(英名Goldeneye)というタイトルなのかは不明でした。
室内例会のために調べを進めているうちに、その理由が分かりましたのでご紹介します。
イアン・フレミングはバードウォッチャーであると同時に、戦争中はイギリス海軍の諜報部員でした。しかも、ジェームズ・ボンドのような最前線のスパイではなく、作戦を計画し指揮する上層部だったようです。
1943年、スペインがドイツに味方しそうな状況の中、大西洋と地中海をつなぐジブラルタル海峡を封鎖されるとイギリス海軍が不利になるため、事前に海峡を確保する作戦をフレミングが立案。「ゴールデンアイ作戦」と名づけて自ら指揮しました。結局、スペインがドイツ側につかなかったため、この作戦は中断されました。
ここから先は私の推測ですが、ジブラルタル海峡は潜水艦が行き交う海の要所なので、潜水ガモであるホオジロガモを作戦名に付けたのではないでしょうか。ドイツの潜水艦を描いた映画『Uボート』でも、ジブラルタル海峡から地中海に入ろうとしたものの連合国の船が多くて果たせなかったというストーリーでした。
ホオジロガモは英名どおり、目が金色です。
戦後、フレミングはジャマイカに別荘を建て、そこで007シリーズを執筆するのですが、その別荘にGoldeneyeという名前をつけています。単にホオジロガモが好きだったからなのか、「ホオジロガモ作戦」を忘れないためなのか。いずれにしても、原作者のそんな想いを留めるために、映画『007 ゴールデンアイ』の制作者はホオジロガモをタイトルにしたようです。
当ブログでこれまでにご紹介したヒッチコックの『鳥』をはじめ『いそしぎ』、『終身犯』、『カッコーの巣の上で』、『ビッグボーイズ』、『バードマン』、『バードピープル』などを題材にしました。
007シリーズも、原作者のイアン・フレミングがバードウォッチャーで、鳥類学者ジェームズ・ボンドを主役の名前にしたことは以前ご紹介しましたが、第17作『ゴールデンアイ』がなぜホオジロガモ(英名Goldeneye)というタイトルなのかは不明でした。
室内例会のために調べを進めているうちに、その理由が分かりましたのでご紹介します。
イアン・フレミングはバードウォッチャーであると同時に、戦争中はイギリス海軍の諜報部員でした。しかも、ジェームズ・ボンドのような最前線のスパイではなく、作戦を計画し指揮する上層部だったようです。
1943年、スペインがドイツに味方しそうな状況の中、大西洋と地中海をつなぐジブラルタル海峡を封鎖されるとイギリス海軍が不利になるため、事前に海峡を確保する作戦をフレミングが立案。「ゴールデンアイ作戦」と名づけて自ら指揮しました。結局、スペインがドイツ側につかなかったため、この作戦は中断されました。
ここから先は私の推測ですが、ジブラルタル海峡は潜水艦が行き交う海の要所なので、潜水ガモであるホオジロガモを作戦名に付けたのではないでしょうか。ドイツの潜水艦を描いた映画『Uボート』でも、ジブラルタル海峡から地中海に入ろうとしたものの連合国の船が多くて果たせなかったというストーリーでした。
ホオジロガモは英名どおり、目が金色です。
戦後、フレミングはジャマイカに別荘を建て、そこで007シリーズを執筆するのですが、その別荘にGoldeneyeという名前をつけています。単にホオジロガモが好きだったからなのか、「ホオジロガモ作戦」を忘れないためなのか。いずれにしても、原作者のそんな想いを留めるために、映画『007 ゴールデンアイ』の制作者はホオジロガモをタイトルにしたようです。