先週の土日、大阪市自然史博物館でフェスティバルが開催され、日本野鳥の会京都支部も出展したのでお手伝いに行ってきました。昨年に続いて2度目。
前回よりも規模は小さくなりましたが、双眼鏡メーカー、図鑑出版社、主に大阪の自然観察団体など55のブースが出展。京都支部は京都御苑と比叡山の野鳥情報を発信したり、私が当ブログでご紹介した干拓田のシギやチドリの動画を放映しました。
今回のフェスティバルの呼び物の一つは「鳥くん」。と言っても、私はその存在を知らなかったのですが、「魚くん」の向こうを張ったキャラクターが来ていました。
もともとは作曲家で、ジャニーズ系のタレントに曲を提供する一方、野鳥の世界では写真家としても知られているようで、当日は「魚くん」と同じように被り物をつけて、ミニコンサートと「野鳥撮影講座」をやってました。
当ブースでも、いろんな方に説明したり、逆に大阪近辺の情報を教えていただいたり、意外な方との出会いがありました。あるバードウォッチングの初心者に、「京都に都鳥はたくさんいるんですか?」と質問されて、一瞬固まりました。
名前からいえばそう思われても不思議ではないですが、「都鳥」はユリカモメの古名で、鴨川にたくさんいるのでそう呼ばれたようです。ややこしいことに、ミヤコドリという別の鳥がいるので混同しがちです。その方も、ミヤコドリ(下の写真)が京都にいると思われていたようです。
ミヤコドリ photo by Bjørn Christian Tørrissen
昔の「都鳥」=現在のユリカモメ
ミヤコドリは海岸の河口に渡来することが多いので、その方には「多分、京都には来たことがないと思います」と答えました。後で調べたら、やはり京都府ではミヤコドリは観察されていませんでした。
誰がこの鳥をミヤコドリと名づけたか分かりませんが、罪作りなネーミングですね。