佐賀県と福岡県に局所的に分布するカササギ。豊臣秀吉が16世紀末に朝鮮に出兵した際、佐賀藩と柳川藩の大名が、「カチ、カチ」という鳴き声を「勝ち」と聞きなし、縁起がいいので日本に持ち帰ったとされています。
佐賀県の地方名「カチガラス」はここに由来し、朝鮮語でも「カチ」と呼ぶそうです。下は、昨年3月に有明海へ行った際に撮影したカササギ。
そのカササギは現在、絶滅の危機に瀕しているそうです。電柱で営巣することが多いので、繁殖終了後に九州電力が巣を撤去するのですが、その数が10年前に比べると半分になったとのこと。日本野鳥の会佐賀県支部の支部長も地元のテレビ局のインタビューに次のように答えています。
「私たちは月に何回か探鳥会をやりますが、私が始めた30年くらい前はカチガラスは必ずいました。今は見ない日が多い。それくらい減っている。私の知識をかき集めた試算では、20年後には1羽もいなくなります」。
原因はカラス。人間の生活が拡大してカラスが増え、カササギが餌の競合に負けるようです。佐賀県支部は保護対策として、特区を設けてカラスを駆除したり、農薬や除草剤を使わないようにすることを提案しています。
カササギは佐賀県の県鳥で、佐賀県鳥栖市をホームタウンにするサッカークラブ「サガン鳥栖」のシンボルマークにも描かれています。その大切な鳥の絶滅は、佐賀県民にとっては何としても避けたいところでしょう。
本年も残り4日となりました。1年間閲覧いただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。それでは、よいお年を…。
佐賀県の地方名「カチガラス」はここに由来し、朝鮮語でも「カチ」と呼ぶそうです。下は、昨年3月に有明海へ行った際に撮影したカササギ。
そのカササギは現在、絶滅の危機に瀕しているそうです。電柱で営巣することが多いので、繁殖終了後に九州電力が巣を撤去するのですが、その数が10年前に比べると半分になったとのこと。日本野鳥の会佐賀県支部の支部長も地元のテレビ局のインタビューに次のように答えています。
「私たちは月に何回か探鳥会をやりますが、私が始めた30年くらい前はカチガラスは必ずいました。今は見ない日が多い。それくらい減っている。私の知識をかき集めた試算では、20年後には1羽もいなくなります」。
原因はカラス。人間の生活が拡大してカラスが増え、カササギが餌の競合に負けるようです。佐賀県支部は保護対策として、特区を設けてカラスを駆除したり、農薬や除草剤を使わないようにすることを提案しています。
カササギは佐賀県の県鳥で、佐賀県鳥栖市をホームタウンにするサッカークラブ「サガン鳥栖」のシンボルマークにも描かれています。その大切な鳥の絶滅は、佐賀県民にとっては何としても避けたいところでしょう。
本年も残り4日となりました。1年間閲覧いただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。それでは、よいお年を…。