樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

ありがとう!GH2

2024年05月23日 | 野鳥
先日、長らく使っていたカメラLumix GH2の電源が入らなくなったので、修理に出そうと調べたところ、部品の製造期間が過ぎていて修理不能とのこと。しょうがないので、継続使用を諦めました。
振り返れば、2010年秋に前機種のGH1を買って樹木を撮り始め、翌年に鳥の動画を撮るためにズーム倍率の高いGH2に買い替え、2018年秋に水没させたので同じ機種の中古品を買って鳥を撮影し続けてきました。
撮った動画は当ブログだけでなく、日本野鳥の会京都支部のホームページ「野鳥図鑑」にもたくさん掲載しました。コロナのときは、私が探鳥地へ出かけて撮影した動画を編集し、オンライン探鳥会として会員に配信しました。
十分活躍してくれたGH2に感謝しつつ、今後は最近中古で買ったサブカメラ Nikon COOLPIX B700に切り替えることにしました。



そのB700を使い慣れるために、近くの干拓地に出かけてきました。畦道にヒバリの幼鳥がいたので、必ず親が餌を与えに来ると予想して幼鳥を撮り続けていると、案の定…。
上空で鳴いているのは多分雄親なので、給餌したのは雌親だと思います。



B700は光学ズーム60倍が特徴で、コンデジ(レンズ交換できないカメラ)でありながら、ミラーレス一眼のGH2よりも倍率が高い。なので、以下のような撮影が可能です。被写体はダイサギで、目先の婚姻色(夏になると目先が青くなる)からズームバックしてみました。



GH2に比べると、鳥しか撮らない私には広角側が広すぎる、飛んでいる鳥をキャッチしにくい、ファインダーに入れて動画シャッターを押すと一瞬画面が黒くなって被写体を見逃すなどの欠点がありますが、軽くて持ち運びが楽という長所もあります。いずれにしても、使い慣れるしかないですね。
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久御山町の鳥ケリを見る会

2024年05月16日 | 野鳥
先週土曜日、宇治市の隣町・久御山町で「ケリを観に行こう」というイベントを実施しました。私が「町の鳥ケリを観る会を開催しませんか」と持ち掛けたところ、話がトントン拍子に進んで実現しました。
その下見のために、1週間ほど前に現地へ出向いて撮った動画が以下。成鳥を見ていると、その横にヒナがいました。写ってはいませんが、少し離れたところにもう1羽成鳥がいました。多分、雄親が見守っていたのでしょう。



動画の親鳥には足環が付いていますが、当地で長年ケリを調査している研究者が装着したもの。その研究者は京都支部の会員でもあるので、今回の催しにも協力していただいて、探鳥会前にケリの生態について参加者に話をしていただきました。
ケリは久御山町では珍しくないが、全国的には東北と北関東と京都府南部にしか生息しない珍しい鳥であること。気が強くて、ハヤブサなどの猛禽にも攻撃を仕掛けることなどが紹介されました。その後、干拓地に出てケリウォッチング。参加者は少なかったものの、ケリの姿や声、飛ぶ姿、ヒナ、抱卵している親鳥の姿も見ていただくことができました。



この「自治体の鳥を見る会」はシリーズ化し、他の市町村にも広げていこうと思っています。とりあえず次は、宇治市に「市の鳥カワセミを観よう」を提案するつもりです。
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福田平八郎が描く鳥

2024年05月09日 | 野鳥
先月、福田平八郎の絵が見たくて、大阪中之島美術館へ行ってきました。ポスターなどに使われている『漣』(重要文化財・下の左中段の作品)の展示が一時休止されているというので、「その方が人が少なくてゆっくり見られる」と出かけたものの、同じ会場で「モネ展」が開催されていて長蛇の列。入場券を買うために15分も並びました。



近代日本画の中では、東山魁夷が描く樹木や森、福田平八郎が描く竹や水面や屋根瓦に、なぜか引き付けられます。東山魁夷の作品については以前当ブログでご紹介しました。どちらも、日本画というよりデザインのように見えます。さらに、福田平八郎が描く水面や氷は抽象画ともいえます。具象から抽象に至るプロセスを知りたいというのが今回の動機の一つ。
会場に掲げられた平八郎の言葉、「このごろではもう装飾的になっても写実になってもかまわんと思っている。問題は内容だ。ただ単なる装飾に流されるきらいもあることに気がついているので、今後はもっと内部に食い込んでいきたい」。この「装飾」を「抽象」に置き換えると、そのプロセスが理解できます。
さらに、「抽象絵画は私には出来ませんが、そうした抽象的な色や形を求める気持が、こうしたものを生み出したものでしょうか」とも言っています。



もう一つの動機は、そういう福田が鳥を描いたらどうなるか?という興味。会場にはタンチョウ、カササギ、レンジャク、ジョウビタキなど鳥を描いた作品が15点ほど展示されていましたが、この作家はやはり写実的な鳥より、線や色を単純化して描いた鳥の方が魅力的です。



使いもしないのに、オシドリの絵葉書とマガモのファイルを買ってしまいました。
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平地と異なる環境の鳥を観察しよう

2024年05月02日 | 野鳥
4月29日、比叡山で探鳥会を実施しました。コロナ期を除いて、10年ほど前から私が毎年連休中に担当しています。
京都御苑や宇治川など平地の探鳥会と違って高い山ならではの鳥が見られるので、「平地と異なる環境の鳥を観察しよう」をキャッチフレーズに掲げました。参加者は34名。「比叡山の探鳥会が初めての方は?」と尋ねると、半数以上の手が上がりました。初心者が多いようです。
コースの中盤、昨年と同じ場所でキバシリが出現。平地では見られないので、この鳥を参加者に見せてあげたいと思っていました。昨年は後続グループの10名ほどしか見られなかったので、先行グループを呼び戻し、ほぼ全員に見ていただくことができました。下は2019年に別の場所で撮ったキバシリ。



同じポイントをウロウロしているキビタキも見られて、参加者は大喜び。ほとんどの方がキバシリは初めてだったと思います。


キバシリを観察する参加者

そして12時、レジャーシートを広げて弁当を食べ始めたとき、すぐ近くの木の天辺にイスカが登場。みなさんも私も、食べかけたおにぎりを双眼鏡に持ち替え、思わぬ賓客に釘付けになりました。
私自身この鳥を見るのは26年ぶり。イスカも高い山に飛来する鳥で、ほとんどの参加者は初めてのはず。今年は多いと聞いていましたが、探鳥会でこの鳥が記録されるのは何十年ぶりでしょう。
下の写真のように、くちばしの先が交差していて、昔から「イスカの嘴(はし)の食い違い」ということわざにもなった鳥です。


イスカ(画像:pixabay)

これまでは、キバシリを参加者のほぼ全員に見ていただくことができなかったのですが、今回はそれが果たせた上に、想定外のイスカまで登場し、参加者はもちろん、担当した私にとっても満足感の高い探鳥会となりました。
往路は「キバシリが出るかな?」という不安を抱きながら京都市側の八瀬ケーブルで山上に登り、帰路は達成感に浸りながら坂本ケーブルで大津市側に降りました。


延暦寺が経営している坂本ケーブル

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裏山のハヤブサ

2024年04月25日 | 野鳥
わが家の裏山に断崖絶壁があり、そこで毎年ハヤブサが繁殖しています。いつでも行ける場所ですが、フォトグラファーが何人もカメラを構えて並んでいるので、最近は遠慮して訪れていませんでした。
被写体が100mほど離れているので、古いカメラで撮影した映像はハヤブサが小さく、イマイチ迫力不足でした。新しいカメラの60倍ズームならアップで撮影できるだろうと期待して、フォトグラファーが少ないであろう平日の天気が良くない日を選んで行ってきました。
先客は3人、うち2人はご夫婦。このポイントに通っておられるようで、3人とも長期戦に備えてイスを持ち込んでいます。私は久しぶりで、巣穴も以前とは変わっていて、探すのに少し苦労しました。



60倍ズームの威力は期待通り。ご覧のように画面いっぱいにハヤブサを捉えて、迫力があります。ただ、この日は黄砂が飛んでいたので、少しモヤっとしています。
写っているのは雌のようです。ずーっと松の枝に止まっていたり、どこかへ飛んで餌を捕らえてきて食べたりしているので、まだ産卵していないかもしれません。
じっくり観察も撮影もできて満足したので、3人に「お先です」と挨拶して30分ほどで引き上げました。近いうちに、黄砂のない日を選んで再訪し、くっきりした映像を撮ろうと思います。
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冬鳥・夏鳥・旅鳥

2024年04月18日 | 野鳥
京都府南部に、桂川と宇治川と木津川が合流して淀川になるところがあり、「三川合流」という探鳥地になっています。そのうちの木津川と宇治川に挟まれた堤防は桜の名所ですが、もう花見シーズンも終って人も少ないだろうと、昨日鳥見に出かけました。
堤防にはツグミがいました。冬鳥なのでもうすぐ北へ帰りますが、田園地帯では連休頃まで残っています。



上の動画にも入っていますが、ウグイス以外に聞き覚えのある声が耳に入ってきました。「あれ? キビタキ?」とあたりを探すと、花弁が散ったソメイヨシノの枝に黄色い鳥がいました。
キビタキは夏鳥。冬鳥のツグミと同居しているのです。



この場所に来たのは理由があります。4日ほど前、妻と一緒におにぎり持参で近所の公園へ散歩に出かけた際、コムクドリを発見。近所で見るのは初めてなので嬉しかったのですが、双眼鏡を持っていなかったのでじっくり観察できず、「久しぶりにコムクドリを見たい」という欲求が湧いてきて、そのポイントである三川合流にやって来たのでした。
コムクドリは花が散った後の桜に集ってきます。多分、桜の新葉に虫がたくさん付くので、それを狙って来るのだと思います。
片道1.4kmの桜並木を往復してコムクドリを探しましたが、じっくりは観察できず、撮影もできなかったものの、5~6羽が行ったり来たりしているのは確認できました。
今回撮影できなかったので、2013年4月23日に同じ場所で撮影したコムクドリをご覧ください。



コムクドリは関西では旅鳥。越冬地の東南アジアと繁殖地の北日本を往復する途中、春と秋の2回関西を通過します。
この日、旅鳥を見に来たつもりが、冬鳥(ツグミ)にも夏鳥(キビタキ)にも出会えて、何か得した気分になりました。
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花見より鳥見

2024年04月11日 | 野鳥
土日は恒例の「宇治川さくらまつり」が開催されました。いつも開花時期とずれるのですが、ことしはピッタリ一致。大勢の人々で賑わいました。



土曜日に出向くと、会場の上空を10羽ほどの鳥が飛んだり、周辺の樹木に20羽ほどの群れが止まっています。最初はムクドリかなと思いましたが、飛び方が違う。双眼鏡を持っていなかったので、止まっている木に近づいてよく見ると連雀のようです。
日曜日、双眼鏡とカメラを持って出かけると、まだいました。しかも、キレンジャクが多い。関西ではヒレンジャクが多く、キレンジャクは少ないので、結構珍しい。前々回の記事「春を呼ぶ鳥」でヒレンジャクの群れを紹介しましたが、あのときの群れとは違うようです。



「さくらまつり」のイベントで太鼓が鳴ったり、子供がはしゃぐ声が聞こえたり、スマホで桜を撮影する人や家族連れで賑わう中、一人双眼鏡をぶら下げた変なオジサンが、カメラを上向きに構えて何かを撮影しているという違和感のある姿をさらしていました。
バードウォッチャーにとっては「花見より鳥見」です。
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念願の赤い鳥

2024年04月04日 | 野鳥
2年前からベニマシコを探して近辺のポイントへ何度も出かけていますが、ことごとく空振り。昨年と今年にプチ遠征した平城宮跡でも、一瞬チラッと見ただけでした。
冬鳥とはいえ暖かい日の方が出現率が高いようなので、ラストチャンスと思って、一昨日近くの池へ出かけました。いつも数人いるカワセミ狙いのフォトグラファーもいないので、気兼ねなく一人でじっくり待つこと1時間。出た~! 長らくご無沙汰していた赤い鳥。右上にいるのは雌です。



2年前から数えると、このポイントでは10回以上空振りしています。それほど珍しい鳥ではないのですが、藪の中に隠れていることが多く、なかなか目立つ場所に出て来ない、いわばシャイな鳥。
1時間待っている間に、いろいろな鳥が現れて楽しませてくれました。遠くにある枯れ木に頭の黒い小鳥が止まったので、以前からこの池にいるオオジュリンの夏羽かと思ってカメラを覗くと、ノビタキの夏羽。



関西では旅鳥で、春と秋に通過しますが、ここで見るのは初めてで、意表を突かれました。
念願の赤い鳥と思いもよらぬ旅鳥に出会え、ココロが満タンになりました。
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春を呼ぶ鳥

2024年03月28日 | 野鳥
明後日、本年度最後となる探鳥会を宇治で開催するのですが、いつもの大吉山に目当てのクロジがいないので、コースを変更しようと思って、先日から下見をしています。
「レンジャクがいないかな~」と思ってバイクで走っていると、縣神社のケヤキの木に鳥の群れが…。ムクドリかなと思いつつ双眼鏡で確かめると、ヒレンジャク! 30羽ほどが近くの林に移動したり、境内のナンテンの実を啄んだりしながら、ケヤキに戻ってきます。



そういえば、私自身もレンジャクに遭遇するのは今季初めて。平等院周辺にはレンジャクが好きなヤドリギがたくさんあるので、折があれば探していましたが、発見できませんでした。
この鳥は気まぐれで、群れでワーッとやってきて、好きな木の実を食べ尽くすと次の餌場に移動するので、明後日の本番までいてくれるかどうか分かりませんが、レンジャクを探しながら宇治川沿いを歩こうとおもいます。
冬鳥ですが、モクレンやソメイヨシノが開花するころまでは滞在するので、バードウォッチャーの間では「春を呼ぶ鳥」という位置づけのようです。
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冬の思い出-2

2024年03月21日 | 野鳥
前回に続いて、今冬に観察・撮影できた鳥のご紹介です。
私が「最も美しタカ」と思っているハイイロチュウヒの雄を求めて、京田辺市の農耕地へ3回、近くの巨椋干拓地へ2回出かけました。結果、雌には4回遭遇したものの、雄には出会えずじまい。現地で数時間過ごす間、目的とは違う鳥を見つけて時間つぶししていました。
まず、チョウゲンボウの雌。以下の動画の前半は元旦に新しいカメラ(Nikon)で撮影したもの。時間的には能登半島の地震が発生する前ですが、正月早々、私はのん気に鳥見に現を抜かしていたわけです。この電柱は彼女の定位置になっているようで、白い糞の跡がそれを示しています。
後半は1月4日の撮影。新しいカメラでは飛ぶ鳥が追いきれないので、古いカメラ(Panasonic)を持って行きました。この30分後、ハイイロチュウヒの雌が現れました。



1月30日、3回目の訪問時、カメラを構えて待っていると、すぐ上の電線にタヒバリが止まりました。珍しい鳥ではないですが、「そういえば、じっくり見るのは久しぶりだな~」と思って撮影しました。



2月13日は探鳥会の下見で奈良の平城宮跡へ。ミコアイサやオオジュリンは「奈良で鳥見」と「雨の探鳥会」でご紹介しましたが、大極殿の前の草原にいつものようにヒバリが数羽いました。
この日はまだ囀っていなかったですが、今ごろはもう「ピーチク、パーチク」と歌っているでしょう。



このほか、この冬は宇治川、京都御苑、丹後の離湖などあちこちで鳥見を楽しみました。そろそろ次の季節の鳥を迎えるために、シフトチェンジしなくては…。
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