先日、京都の環境NPOが開催したセミナーに参加してきました。そのタイトルは、「100%再生可能へ!欧州のエネルギー自立地域」。
再生可能エネルギーの先進国ドイツとスイスの事例を、それぞれの国に在住する日本人ジャーナリストが報告するというセミナーです。
樹木マニアとして関心があったのはドイツにおける木質バイオマス。林業地で木材を搬出した後に残る枝や倒木を「林地残材」と言いますが、これを薪やペレット、チップなどの燃料にしたのが木質バイオマス。ドイツではかなり効率的にその有効利用が進んでいるようです。
施業林ではないですが、近くの森にある林地残材
逆に、林地残材を回収し過ぎたために、森の栄養分が減少し、次の樹木が育たないという弊害も出ているとか。それを防ぐために、伐採した木の先7cmは切り捨てて森に残すというルールが決められたそうです。日本ではそこまで有効利用されていないでしょう。
木質バイオマス以外の再生可能エネルギーにも興味があって参加しましたが、驚いたのはスイスの事例。都市部にある未利用エネルギーの活用が進んでいて、例えばゴミ焼却場の排熱は地域暖房として有効利用することが義務付けられているそうです。さらに、生(なま)電気暖房、つまり電気ストーブとかエアコンなど電気で直接熱を得る暖房は使用禁止とか。
「ヨーロッパの人々は環境意識が高いからそんなことが実現できるんだな」と思っていましたが、そうではないそうです。モチベーションは、やはりお金、経済。
原油や天然ガスをアラブ諸国やロシアから買えばお金が外に出ていく。その金を自分たちの国や地域で回るようにすれば地域経済が潤い、雇用も生まれるという考え方なのだそうです。
モチベーションが経済という意味では同じかも知れませんが、原発で痛い目に遭っていながら凝りもせずに同じエネルギーを選ぼうとするどこかの国と違って、2歩も3歩も先を行っています。
ちなみに、昨日京都で行われた反原発デモに参加してきました。東京では毎週金曜日に行われているそうですが、そのきっかけをつくった関西電力の管内に住む私たちが連帯しないと申し訳ないと思って…。
関西電力京都支店前を周回するデモ
最もインパクトのあるコスチュームの参加者。彼は東京のデモにも参加したそうです。
再生可能エネルギーの先進国ドイツとスイスの事例を、それぞれの国に在住する日本人ジャーナリストが報告するというセミナーです。
樹木マニアとして関心があったのはドイツにおける木質バイオマス。林業地で木材を搬出した後に残る枝や倒木を「林地残材」と言いますが、これを薪やペレット、チップなどの燃料にしたのが木質バイオマス。ドイツではかなり効率的にその有効利用が進んでいるようです。
施業林ではないですが、近くの森にある林地残材
逆に、林地残材を回収し過ぎたために、森の栄養分が減少し、次の樹木が育たないという弊害も出ているとか。それを防ぐために、伐採した木の先7cmは切り捨てて森に残すというルールが決められたそうです。日本ではそこまで有効利用されていないでしょう。
木質バイオマス以外の再生可能エネルギーにも興味があって参加しましたが、驚いたのはスイスの事例。都市部にある未利用エネルギーの活用が進んでいて、例えばゴミ焼却場の排熱は地域暖房として有効利用することが義務付けられているそうです。さらに、生(なま)電気暖房、つまり電気ストーブとかエアコンなど電気で直接熱を得る暖房は使用禁止とか。
「ヨーロッパの人々は環境意識が高いからそんなことが実現できるんだな」と思っていましたが、そうではないそうです。モチベーションは、やはりお金、経済。
原油や天然ガスをアラブ諸国やロシアから買えばお金が外に出ていく。その金を自分たちの国や地域で回るようにすれば地域経済が潤い、雇用も生まれるという考え方なのだそうです。
モチベーションが経済という意味では同じかも知れませんが、原発で痛い目に遭っていながら凝りもせずに同じエネルギーを選ぼうとするどこかの国と違って、2歩も3歩も先を行っています。
ちなみに、昨日京都で行われた反原発デモに参加してきました。東京では毎週金曜日に行われているそうですが、そのきっかけをつくった関西電力の管内に住む私たちが連帯しないと申し訳ないと思って…。
関西電力京都支店前を周回するデモ
最もインパクトのあるコスチュームの参加者。彼は東京のデモにも参加したそうです。