樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

庭にササユリ?

2013年08月22日 | 野草
今年のわが家の庭は豊作で、例年は5株ほどしか開花しないユリが15株以上花を咲かせました。3年ほど前、妻が友達からもらって植えたもので、種類を尋ねると「ササユリだと言われた」とのこと。
しかし、ササユリは野鳥観察に出かける野山でたまに見かけるくらい希少で、開花時期も6月頃のはず。ネットで調べても「ササユリの家庭栽培は難しい」と書いてあります。
変だなと思ってさらに調べると、ササユリではなくタカサゴユリという外来種のようです。ちょっと期待はずれでしたが、15株もそろって咲くと庭が華やかになります。



私がテレビ観戦するアメリカンフットボールには、このユリの花をマークにした「ニューオリンズ・セインツ」というチームがあります。ニューオリンズ周辺はフランス人が開拓したことから、フランス王家のシンボルであるユリの花をチームのマークにしたそうです。


セインツのマーク

ヨーロッパの紋章によく登場するこのマークのモチーフはアイリスという説もあって、シルエットとしてはそちらの方が近いような気もします。いずれにしても、アメフトでもバスケットでも大リーグでも、花をマークにしたチームは他にはありません。
ライオンや虎、鷲など強い動物をシンボルにするチームが多い中、花のマークのチームはいかにも弱そう。実際、セインツは長い間お荷物球団でした。でも、最近は強くて2009年にはスーパーボウルを制覇しました。
アメフトはもうすぐ開幕。セインツには小気味よくパスを通すクォーターバックがいるので、今シーズンも応援します。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の妖精

2013年03月28日 | 野草
私はスギやヒノキの花粉はほとんど影響ないですが、ブタクサなどの花粉にはやられます。樹木には強いのに、草本には弱いのです。自然観察でも同じで、野草の知識はまったくありません。
「これではいかん」と思い、しばらく前、いつもの仲間の誘いにのって野草観察に出かけました。滋賀県北部の山里にセツブンソウやアズマイチゲの自生地があるのです。これを機会に野草デビューしようと思います。
ただ、自慢できるような写真が撮れないので、動画でごまかします。しかも、文章を書くのが好きで始めたブログなので、野草音痴を顧みず、何がしかウンチクを傾けます(笑)。



セツブンソウやカタクリなど、早春に開花した後、数カ月で1年のサイクルを終える植物のことを「Spring Ephemeral」と呼ぶそうです。「春のはかない命」とか「春の妖精」という意味とのこと。確かに、山村の田畑の脇に咲く小さな花はそう呼ぶにふさわしい佇まいでした。
セツブンソウもアズマイチゲも、花弁に見えるのはガクなんですね。樹木にも同じように「花ではなく総苞片」(ハナミズキやヤマボウシ)とか「花ではなく装飾花」(アジサイ類)などややこしいのがありますが、野草も一筋縄ではいかないようですね。早くも、迷子になりそうです(笑)。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする