現在、仙台市博物館で「樹木礼賛」という絵画展が行われています。その開催趣旨は以下のとおり。
日本人は昔から樹木とともに暮らしてきました。住まいや日々の生活に利用するだけでなく、花や紅葉など四季折々の姿を愛で、また信仰の対象として敬い、そして絵にもたくさん描いてきました。例えば、鎌倉時代以降の宗教絵画には榊や松などの樹木が神木として描かれています。桃山時代から江戸時代の襖や屛風といった大画面絵画には、その力強い生命力を感じさせるように樹木が大きく描かれます。
本展覧会では、樹木を描いた様々な絵画を通して、日本人が樹木をどのようにとらえ、表現してきたのかを紹介します。
ツリーウォッチャーとしては観たくてウズウズしますが、わざわざ仙台まで行けないので、展示作品を自分でピックアップして「樹木礼賛・樹樹日記バージョン」を開催します。(説明は受け売りです)
今回の目玉の一つは、円山応挙の「雪松図屏風」。応挙の作品で唯一国宝に指定されています。
右隻には堂々としたクロマツ、左隻にはソフトな印象の二本のアカマツが描かれています。雪の白さを強調するために、この絵のために特別に漉かれた紙が使われているそうです。
右隻はクロマツ
左隻はアカマツ
もう一つの目玉は、長谷川等伯の最高傑作『松林図屏風』。こちらも国宝です。
藁筆による荒々しい松もさることながら、屏風として折り立てたときに、遠景と近景が強調されるような画面構成になっているそうです。
右隻
左隻
松の絵が続いたので、次は落葉広葉樹。江戸時代の絵師、鈴木其一の『朴に尾長図』。
オナガは日本画のモチーフによく登場しますが、関西では見られません。でも、ホオノキとの取り合せが面白いですね。
この頃の題材は、花鳥風月の伝統からか樹木と鳥をセットにした題材が多く、このほかにも「松に孔雀」「松に山鳥」「枇杷に金鳩」「柏に鳩」「柳に翡翠図」といった作品が展示されています。樹木観察のつもりが、いつの間にか野鳥観察になりそうです。
この展覧会、関西にも巡回してくれないかな~。
「樹木礼賛」展の詳細はこちら
日本人は昔から樹木とともに暮らしてきました。住まいや日々の生活に利用するだけでなく、花や紅葉など四季折々の姿を愛で、また信仰の対象として敬い、そして絵にもたくさん描いてきました。例えば、鎌倉時代以降の宗教絵画には榊や松などの樹木が神木として描かれています。桃山時代から江戸時代の襖や屛風といった大画面絵画には、その力強い生命力を感じさせるように樹木が大きく描かれます。
本展覧会では、樹木を描いた様々な絵画を通して、日本人が樹木をどのようにとらえ、表現してきたのかを紹介します。
ツリーウォッチャーとしては観たくてウズウズしますが、わざわざ仙台まで行けないので、展示作品を自分でピックアップして「樹木礼賛・樹樹日記バージョン」を開催します。(説明は受け売りです)
今回の目玉の一つは、円山応挙の「雪松図屏風」。応挙の作品で唯一国宝に指定されています。
右隻には堂々としたクロマツ、左隻にはソフトな印象の二本のアカマツが描かれています。雪の白さを強調するために、この絵のために特別に漉かれた紙が使われているそうです。
右隻はクロマツ
左隻はアカマツ
もう一つの目玉は、長谷川等伯の最高傑作『松林図屏風』。こちらも国宝です。
藁筆による荒々しい松もさることながら、屏風として折り立てたときに、遠景と近景が強調されるような画面構成になっているそうです。
右隻
左隻
松の絵が続いたので、次は落葉広葉樹。江戸時代の絵師、鈴木其一の『朴に尾長図』。
オナガは日本画のモチーフによく登場しますが、関西では見られません。でも、ホオノキとの取り合せが面白いですね。
この頃の題材は、花鳥風月の伝統からか樹木と鳥をセットにした題材が多く、このほかにも「松に孔雀」「松に山鳥」「枇杷に金鳩」「柏に鳩」「柳に翡翠図」といった作品が展示されています。樹木観察のつもりが、いつの間にか野鳥観察になりそうです。
この展覧会、関西にも巡回してくれないかな~。
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