樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

宇治も南国ムード

2006年07月03日 | 木と歌
私の家は宇治市のはずれの地味~な住宅地にありますが、最近なぜか近所におしゃれな店やレストランがオープンするようになりました。その一つは、ハワイやカリフォルニアから輸入したサーフィン用のウェアや雑貨を売っているお店で、名前はDEIGO TREE GENERAL STORE。

      

先日、その前を通ったら、店の名前のとおりデイゴの花が咲いていました。撮影して図鑑で調べたら、アメリカデイゴという種類でした。
デイゴといえば沖縄を連想します。数年前にヒットした『島歌』でも、「♪デイゴの花が咲き 風を呼び嵐が来た~」と歌われていました。

      

そのデイゴもこのアメリカデイゴもマメ科デイゴ属の樹。デイゴは沖縄県の県木ですが、アメリカデイゴは鹿児島県の県木になっています。
日本に渡ってきたのは江戸時代で、南国では街路樹や庭木によく植えられているそうです。カイコウズ(海紅豆)という別名もあります。

      

ダイヤモンドなど宝石の大きさを表す単位に「カラット」がありますが、デイゴのアラビア語quirratがその語源だという説があります。マメ科なので豆が実りますが、その重さが約0.2グラムと均一なので、宝石を「デイゴの豆何粒分」で表示していたそうです。別に、イナゴマメのギリシア語kerationがカラットの語源という説もあります。

宇治の地味~な町に不似合いな、アメリカと海の匂いのするお店ですが、一度Tシャツでも買いに行こうかと思っています。
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