樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

懐かしのポプラ

2006年07月21日 | 木と歌
♪ポプラ並木の 五輪ヶ丘に 鐘が響くよ 楽しいな~。
誰も聞いたことないでしょうが、私の小学校の校歌です。昨日のことはすぐ忘れるくせに、半世紀も前の歌を覚えているはどういう訳でしょう? 歌詞のとおり、校庭(五輪ヶ丘とは大層な名前)にはポプラの木が5~6本植えてありました。

         
  (こんな感じで校庭にポプラが並んでいました。写真は宇治川の淀あたり)

以前、「木枯らし紋次郎の楊枝」で紹介しましたが、ポプラはセイヨウハコヤナギとも言い、ヤナギ科の樹木です。日本のハコヤナギ(=ヤマナラシ)と同様、葉っぱが風に揺れやすく、カラカラと音をたてます。
北海道の絵はがきによく登場するスリムで背の高い木です。競馬ファンなら淀の競馬場をご存知でしょう。競馬中継でもよく映りますが、いちばん奥(宇治川との境)にあるのがポプラ並木です。

      
(宇治川側から撮影した淀競馬場のポプラ並木。この時もカラカラ鳴っていました。)

日本ではハコヤナギから箱や楊枝を作りましたが、ヨーロッパではポプラから木靴を作ります。軽くて水に強いそうです。
さて、私の母校のポプラですが、数年前帰省した折に訪れましたが、並木はもうありませんでした。背が高くて風の影響を受けやすいので、台風で倒れたのでしょう。でも、後輩たちは相変わらず「♪ポプラ並木の~」と歌っているようです。
コメント (4)
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