前回ご紹介した伏見稲荷には「根上がり松」という名物の木があります。写真のように、松の根が2本せり上がって大きく突き出ているのです。昔の人はこの根を人間の脚に見立て、その下をくぐると膝の痛みが直るという信仰を生み出しました。
ところが、現在は別のご利益があることで有名になっています。「根上がり」を「値上がり」と読みかえて、株を取引する相場師や証券業界の人々が参拝しているのです。私が訪れた時も、証券会社の名前を書いたミニ鳥居が奉納してありました。
まさに「語呂合わせは日本の文化」なのですが、私は単なる語呂合わせでないことを発見しました。
もともと「株」は「木の切り株」とか「苗の株分け」と言うように、植物の根元あたりを意味します。たくさんの根を張って1本の樹を支えるところから、共同の利益を守る同業組合を「株仲間」と呼ぶようになり、そこから「株式会社」や「株券」という言葉が生まれたのです。
つまり、「根上がり松」は「株上がり松」とも言えるのです。語呂合わせで「値上がり松」にしなくても、もともと株が上がっているわけです。稲荷神社の広報部に教えてあげようかな?
私は持っていませんが、株を持っている方はぜひ伏見稲荷にお参りください。ただし、「根上がり松」は現在は枯れていて、コンクリートで固めてあります。それでも、全国から投資家や株主が訪れるらしく、鳥居や小さな祠がたくさん建っていました。
ところが、現在は別のご利益があることで有名になっています。「根上がり」を「値上がり」と読みかえて、株を取引する相場師や証券業界の人々が参拝しているのです。私が訪れた時も、証券会社の名前を書いたミニ鳥居が奉納してありました。
まさに「語呂合わせは日本の文化」なのですが、私は単なる語呂合わせでないことを発見しました。
もともと「株」は「木の切り株」とか「苗の株分け」と言うように、植物の根元あたりを意味します。たくさんの根を張って1本の樹を支えるところから、共同の利益を守る同業組合を「株仲間」と呼ぶようになり、そこから「株式会社」や「株券」という言葉が生まれたのです。
つまり、「根上がり松」は「株上がり松」とも言えるのです。語呂合わせで「値上がり松」にしなくても、もともと株が上がっているわけです。稲荷神社の広報部に教えてあげようかな?
私は持っていませんが、株を持っている方はぜひ伏見稲荷にお参りください。ただし、「根上がり松」は現在は枯れていて、コンクリートで固めてあります。それでも、全国から投資家や株主が訪れるらしく、鳥居や小さな祠がたくさん建っていました。