昨日、『日本書記』に出てくる樹の話をしましたが、日本に関する最も古い記録『魏志倭人伝』にも樹木が登場します。これは中国の書物で、3世紀頃(弥生時代)の日本の様子を伝える貴重な資料になっています。
書かれている漢字が古いので、どの樹種に解釈するかは学者によって分かれますが、クスノキ、タブノキ、カシといった常緑樹に、トチノキ、クヌギ、クワなどの落葉樹が混じっていたようです。こうした樹種から、九州あたりの自然を記したのではないかと言われ、邪馬台国論争の要因にもなっています。
(当時はこんなトチノキの巨木も珍しくなかったでしょう。「栃の森」で撮影。)
約1800年前の日本の植生が記録されているのは興味深いです。現在とそれほど大きく変らないでしょうが、樹が大好きな私はワクワクします。
『魏志倭人伝』は樹の種類を書き連ねた後、「生姜、橘、山椒、茗荷あるも、以って滋味と成すを知らず」と書き加えています。つまり、日本人はショウガやサンショ、ミョウガなどを料理に使う方法を知らないというのです。逆に言うと、当時の中国人はすでに知っていたということです。
面白いですね。中華料理の奥は深い!
書かれている漢字が古いので、どの樹種に解釈するかは学者によって分かれますが、クスノキ、タブノキ、カシといった常緑樹に、トチノキ、クヌギ、クワなどの落葉樹が混じっていたようです。こうした樹種から、九州あたりの自然を記したのではないかと言われ、邪馬台国論争の要因にもなっています。
(当時はこんなトチノキの巨木も珍しくなかったでしょう。「栃の森」で撮影。)
約1800年前の日本の植生が記録されているのは興味深いです。現在とそれほど大きく変らないでしょうが、樹が大好きな私はワクワクします。
『魏志倭人伝』は樹の種類を書き連ねた後、「生姜、橘、山椒、茗荷あるも、以って滋味と成すを知らず」と書き加えています。つまり、日本人はショウガやサンショ、ミョウガなどを料理に使う方法を知らないというのです。逆に言うと、当時の中国人はすでに知っていたということです。
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