鳥の結婚形態は一夫一妻、一夫多妻、一妻多夫、乱婚など多様です。同じ一夫一妻でも、タンチョウは人間のように基本的に終生添い遂げますが、オシドリは年ごとに相手を変えます。
日本に生息する数少ない一妻多夫の鳥がタマシギ。他の鳥は雄が派手・雌が地味ですが、この鳥は雌が派手・雄が地味で、子育ても雄がします。このタマシギの結婚形態に関して、先日から興味深い事例を観察しています。
先々週「シギの季節」でお伝えしたように、8月中旬から調査を兼ねて3日に1回のペースで近くの干拓地へ出かけています。17日にタマシギのペアを発見し、カメラに収めたのが以下の動画。前半は仲良く一緒にいますが、後半では雌が交尾を促すようにお尻を上げて誘うものの、雄はその気がないようで無視して通り過ぎます。
その後、21日には雌は発見できなかったものの、同じ休耕田に雄が2羽いました。24日には雌1羽、雄2羽を発見。27日には雄2羽が少し離れた場所でじっとしています。頭しか見えないので撮影はしていませんが、どうやら抱卵しているようです。さらに、昨日は雄が3羽に増えていました。
つまり、1枚の休耕田に3羽の雄が同居し、それぞれが卵を温めているのです。3羽の雄の距離は最大5mくらい。こんなシーンを見るのは初めてです。
通常は近くの別の田んぼに複数の雄が散らばっていて、雌が次々に交尾して産卵し、それぞれの田んぼで雄が抱卵・子育てしますが、今回はいわば同居型の一妻多夫です。ヒナがかえったらどういうことになるのか、しばらく通って観察を続けようと思っています。
ちなみに、雄親が子育てしている様子を2014年撮影の動画でご覧ください。前半は餌をもらおうと親鳥にくっついて歩く4羽のヒナ、後半は2週間後に撮影した同じ親子。「よっこらしょ」と畔を登ります。
日本に生息する数少ない一妻多夫の鳥がタマシギ。他の鳥は雄が派手・雌が地味ですが、この鳥は雌が派手・雄が地味で、子育ても雄がします。このタマシギの結婚形態に関して、先日から興味深い事例を観察しています。
先々週「シギの季節」でお伝えしたように、8月中旬から調査を兼ねて3日に1回のペースで近くの干拓地へ出かけています。17日にタマシギのペアを発見し、カメラに収めたのが以下の動画。前半は仲良く一緒にいますが、後半では雌が交尾を促すようにお尻を上げて誘うものの、雄はその気がないようで無視して通り過ぎます。
その後、21日には雌は発見できなかったものの、同じ休耕田に雄が2羽いました。24日には雌1羽、雄2羽を発見。27日には雄2羽が少し離れた場所でじっとしています。頭しか見えないので撮影はしていませんが、どうやら抱卵しているようです。さらに、昨日は雄が3羽に増えていました。
つまり、1枚の休耕田に3羽の雄が同居し、それぞれが卵を温めているのです。3羽の雄の距離は最大5mくらい。こんなシーンを見るのは初めてです。
通常は近くの別の田んぼに複数の雄が散らばっていて、雌が次々に交尾して産卵し、それぞれの田んぼで雄が抱卵・子育てしますが、今回はいわば同居型の一妻多夫です。ヒナがかえったらどういうことになるのか、しばらく通って観察を続けようと思っています。
ちなみに、雄親が子育てしている様子を2014年撮影の動画でご覧ください。前半は餌をもらおうと親鳥にくっついて歩く4羽のヒナ、後半は2週間後に撮影した同じ親子。「よっこらしょ」と畔を登ります。