先日、紅葉を期待して「栃の森」に行ってきました。やはり少し早かったようで、目を洗われるような紅葉や黄葉には出会えませんでした。
でも、前日かなり強い雨風があったため、林床にはいろんな樹の葉が落ちていました。今日はいつものウンチク話はやめて、落葉の紅葉レポートです。
上の写真は森に入るまでの林道で見つけたヤマナラシ。葉の軸(葉柄)が長いうえに、断面が楕円形なので風の影響を受けやすく、他の樹の葉が動かないような微風でもヒラヒラします。風が強くなると激しくヒラめいて、葉と葉が当たってカラカラと音をたてます。だから、「山鳴らし」。
次はマンサク(正確にはマルバマンサク)。この名前は、「この樹の花がたくさん咲くと、その年は満作になるから」という説がありますが、私はこういうイージーな語源は信用していません。春一番に開花するので、東北弁の「まんず咲く」に由来するという説も、どーなんだろー?
次はヤマモミジ。みなさんがよくご覧になるイロハモミジ(=タカオモミジ)と同じ系統です。栃の森では、このヤマモミジとハウチワカエデの仲間が真っ赤になっていました。紅葉が早いカエデなのかな?
次はイタヤカエデ。いろんな形がありますが、上のヤマモミジ系統と大きく違うのは、葉のフチにギザギザ(鋸歯)がないこと。材はバイオリンなどの楽器やボーリングのピンなどスポーツ用品に多用されます。樹液はシロップになります。
次はミズメ。別名はアズサ。樹皮も葉もサクラに似ているので、私はしばらくヤマザクラと勘違いしていました。サクラと違うのは、葉の形がトランプのスペードのように元が切れ込んでいること。枝先の樹皮を爪で引っ掻いて匂うとサロンパスの匂いがします。
次はブナ。白神山地のブナ林が世界遺産に登録されたために一躍スター樹木になりましたが、それ以前は材木として役に立たないこともあって、長い間下積み生活を送っていました(笑)。私の名前のfagusはこの木の学名です。
実はこの日、「栃の森」である騒動がありました。前夜、いつものように仲間と酒盛りを終えて10時頃に車で寝ましたが、夜中の1時過ぎに懐中電灯を照らされて起こされました。外にはパトライトをチカチカさせたパトカーがいて、警察官にいろいろ質問されました。
何でも、「夕方には帰る」と言って出た登山者がまだ帰って来ないので、家族の連絡を受けて捜索に来たとのこと。そう言えば、私たちの車以外に1台だけセダンが停まっていました。
結局、警官は他の仲間3人も次々とも起こして質問し、その後、夜中の2時頃までサイレンを鳴らしたり、「○○さん、こちら滋賀県警です。応答してください」とスピーカーで呼びかけていました。翌日はヘリコプターも飛んでいました。
その後、無事に保護されたようです。「栃の森」は標高800mくらいの山ですが、谷が複雑に入り組んでいます。「一人で入るのは危ないな」と改めて思いました。
でも、前日かなり強い雨風があったため、林床にはいろんな樹の葉が落ちていました。今日はいつものウンチク話はやめて、落葉の紅葉レポートです。
上の写真は森に入るまでの林道で見つけたヤマナラシ。葉の軸(葉柄)が長いうえに、断面が楕円形なので風の影響を受けやすく、他の樹の葉が動かないような微風でもヒラヒラします。風が強くなると激しくヒラめいて、葉と葉が当たってカラカラと音をたてます。だから、「山鳴らし」。
次はマンサク(正確にはマルバマンサク)。この名前は、「この樹の花がたくさん咲くと、その年は満作になるから」という説がありますが、私はこういうイージーな語源は信用していません。春一番に開花するので、東北弁の「まんず咲く」に由来するという説も、どーなんだろー?
次はヤマモミジ。みなさんがよくご覧になるイロハモミジ(=タカオモミジ)と同じ系統です。栃の森では、このヤマモミジとハウチワカエデの仲間が真っ赤になっていました。紅葉が早いカエデなのかな?
次はイタヤカエデ。いろんな形がありますが、上のヤマモミジ系統と大きく違うのは、葉のフチにギザギザ(鋸歯)がないこと。材はバイオリンなどの楽器やボーリングのピンなどスポーツ用品に多用されます。樹液はシロップになります。
次はミズメ。別名はアズサ。樹皮も葉もサクラに似ているので、私はしばらくヤマザクラと勘違いしていました。サクラと違うのは、葉の形がトランプのスペードのように元が切れ込んでいること。枝先の樹皮を爪で引っ掻いて匂うとサロンパスの匂いがします。
次はブナ。白神山地のブナ林が世界遺産に登録されたために一躍スター樹木になりましたが、それ以前は材木として役に立たないこともあって、長い間下積み生活を送っていました(笑)。私の名前のfagusはこの木の学名です。
実はこの日、「栃の森」である騒動がありました。前夜、いつものように仲間と酒盛りを終えて10時頃に車で寝ましたが、夜中の1時過ぎに懐中電灯を照らされて起こされました。外にはパトライトをチカチカさせたパトカーがいて、警察官にいろいろ質問されました。
何でも、「夕方には帰る」と言って出た登山者がまだ帰って来ないので、家族の連絡を受けて捜索に来たとのこと。そう言えば、私たちの車以外に1台だけセダンが停まっていました。
結局、警官は他の仲間3人も次々とも起こして質問し、その後、夜中の2時頃までサイレンを鳴らしたり、「○○さん、こちら滋賀県警です。応答してください」とスピーカーで呼びかけていました。翌日はヘリコプターも飛んでいました。
その後、無事に保護されたようです。「栃の森」は標高800mくらいの山ですが、谷が複雑に入り組んでいます。「一人で入るのは危ないな」と改めて思いました。