宇治市の木はイロハモミジで、茶の木は別格扱いの宝木。そして、鳥はカワセミで、花はヤマブキです。
宇治川河畔に自生することや、芭蕉が「山吹や 宇治のほいろの 匂ふ時」と詠んだことに因んで制定されました。「ほいろ(焙炉)」とは茶の葉を炭火で乾燥させる道具。
いつも訪れる花寺(恵心院)の参道の両側にはヤマブキがいっぱい植えられていて、目の覚めるような鮮やかな黄色で迎えてくれます。英語ではJapanese RoseとかYellow Roseと呼ばれているそうで、そう言われればバラに似ているかな。
ヤマブキと言えば、江戸城を建てた太田道灌(どうかん)のエピソードが有名です。山里で雨に降られた道灌が農家で蓑(みの)を借りようとしたところ、娘は黙ってヤマブキの花を差し出した。後になって、それは「七重八重 花は咲けども 山吹の実の(蓑)一つだに なきぞ悲しき」という古い歌に託して蓑がないほど貧しいことを表現したことが分かった。道灌は無知を恥じ、以後は歌の道に励んだという話です。
この歌にもあるように、八重咲きのヤマブキは人工的に交配した栽培種なので結実しません。「七重八重…」の歌は平安時代のものですから、当時すでにヤマブキの栽培品種をつくっていたいうことですね。ちょっと驚きです。
芭蕉の最も有名な俳句「古池や 蛙飛び込む 水の音」も、最初は「山吹や…」だったそうです。やっぱり「古池や…」の方が、景色と音が想像しやすいですね。
宇治川河畔に自生することや、芭蕉が「山吹や 宇治のほいろの 匂ふ時」と詠んだことに因んで制定されました。「ほいろ(焙炉)」とは茶の葉を炭火で乾燥させる道具。
いつも訪れる花寺(恵心院)の参道の両側にはヤマブキがいっぱい植えられていて、目の覚めるような鮮やかな黄色で迎えてくれます。英語ではJapanese RoseとかYellow Roseと呼ばれているそうで、そう言われればバラに似ているかな。
ヤマブキと言えば、江戸城を建てた太田道灌(どうかん)のエピソードが有名です。山里で雨に降られた道灌が農家で蓑(みの)を借りようとしたところ、娘は黙ってヤマブキの花を差し出した。後になって、それは「七重八重 花は咲けども 山吹の実の(蓑)一つだに なきぞ悲しき」という古い歌に託して蓑がないほど貧しいことを表現したことが分かった。道灌は無知を恥じ、以後は歌の道に励んだという話です。
この歌にもあるように、八重咲きのヤマブキは人工的に交配した栽培種なので結実しません。「七重八重…」の歌は平安時代のものですから、当時すでにヤマブキの栽培品種をつくっていたいうことですね。ちょっと驚きです。
芭蕉の最も有名な俳句「古池や 蛙飛び込む 水の音」も、最初は「山吹や…」だったそうです。やっぱり「古池や…」の方が、景色と音が想像しやすいですね。