樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

鳥の行儀

2009年01月30日 | 野鳥
散歩コースの終点、大吉山の展望台にはペットボトルを利用した餌箱がぶら下げてあります。中にあるヒマワリのタネを食べに来るのはヤマガラかスズメ。いつも体操しながら見ていますが、餌の食べ方にも個性があっておもしろいです。

       
                  (行儀のいいヤマガラ)

ヤマガラは1羽ずつ順番に飛んで来て、タネを一つくわえるとすぐに飛び立ち、近くの木の枝に移ってから単独で食べます。一方スズメは、先客がいてもかまわず割り込み、チュンチュン鳴きながら、周囲にヒマワリのタネを散らかしつつ争うように食べます。
ヤマガラは行儀のいい日本人、スズメは大人数でワイワイ言いながら食べる中国人かイタリア人…。そう思いながらいつも眺めています。

       
                   (行儀の悪いスズメ)

餌箱には来ませんが、シロハラも行儀が悪い鳥。落ち葉の下に隠れている虫を探すので、葉っぱを散らかしながら、あっちにウロウロ、こっちにウロウロしています。コゲラなどキツツキの仲間も木屑を散らかしながら穴を空けて、中にいる虫を食べます。
メジロはツバキやサザンカの花の蜜を吸った後、クチバシのまわりに花粉をつけたままチョロチョロ枝移りしています。「お弁当つけてどこ行くの?」と言われるタイプ。

       
                (甘いものが好きなメジロ)

ヤマガラと同じように行儀がいのはアオジ。ほとんど声を出さず、静かに地面に落ちている草の実を食べています。ルリビタキはしょっちゅう姿を見せるものの、この鳥が何かを食べている姿を見たことがありません。
日本人的美学から言えば、人様にものを食べる姿を見せないのが最も行儀がいい鳥かも知れません。逆に、スズメ以上に行儀が悪いのは、ゴミを漁るハシブトガラスでしょうか。
この散歩コースで鳥を楽しむのは今がベストシーズン。上記のほかクロジ、ウソ、トラツグミなどの冬鳥やカラの混群が目を楽しませてくれるので、毎朝、双眼鏡をぶら下げて出かけます。昨日はアオゲラのオスがすぐ近くの枯れ枝に止まって、じっくり観察させてくれました。
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絵の中の樹

2009年01月28日 | 木と作家
シャープの液晶テレビ「アクオス」の広告は名画シリーズになっていて、テレビでは吉永小百合が湖のほとりで白馬に出会うという幻想的なCMを流しています。あの背景は、日本画の巨匠・東山魁夷(かいい)の作品『緑響く』。

       
                (TVCMで使われた『緑響く』)

この東山魁夷の作品に何が描かれているかを調べて、モチーフごとに登場頻度と描写面積を計算した研究者がいます。戦後の67作品について調べたところ、登場頻度の1位は樹木で84%。ほとんどの作品に樹が描かれているわけです。
空(51%)、水(48%)を大きく引き離しており、続いて草、岩、山、畑の順。全作品の総面積でも樹木が46%でダントツの1位。以下、水(17%)、空(11%)、草(7%)と続きます。

       
               (ブナの森と滝を描いた『青響』)

東山魁夷の画集をじっくり見ると、確かに樹木が多いです。風景について、「私は画家である前に人間である。私は人間的な感動が基底に無くて、風景を美しいと見ることは在り得ないと信じている」と書いています。巨匠は、特に樹木のある風景を美しいと感じていたわけです。

       
      (『樹』。プラタナスかイチョウか剪定を重ねた公園木のようです)

ところが、樹木が多いのは東山魁夷だけではありません。この研究者は国立公園を描いた洋画78作品についても同じ調査を行っていて、こちらの頻度は空(94%)、樹(86%)、水(65%)、山(56%)という順。総面積では樹(27%)、空(23%)、水(18%)、山(11%)という順になっています。

       
               (魁夷が北欧で描いた『映象』)

日本画、洋画ともに樹木が描かれることが多いわけで、それだけ日本の風景には樹木が溶け込んでいるということでしょう。樹はモチーフにしやすいということがあるかも知れません。
それにしても、この研究者はよく調べましたね。頻度は簡単ですが、面積はどうやって計算したんでしょう?
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木の消防ポンプ

2009年01月26日 | 木と防災
60年前の今日、世界最古の木造建築・法隆寺の金堂が焼失しました。この災害を契機として、翌年に「文化財保護法」が制定され、昭和30年には1月26日を「文化財防火デー」にすることが定められました。それにちなんで、今日は昔の消防ポンプをご紹介します。
下の写真は、宇治市の消防本部に飾られている「竜吐水(りゅうどすい)」。放水する様子を竜が水を吐く姿に例えた勇ましい名前です。

       
           (一番上の右向きの筒から放水されるようです)

うちの近くにあるお寺で使われていた木製の消防ポンプで、安政3年(約130年前)に製作されたもの。水槽部分の材はおそらくコウヤマキでしょう。昔の水道管や風呂桶に使われた水に強い木材です。腕木部分はカシ類だと思います。
案内板によると、こうした装置は享保年間(1716年~1735年)にオランダから渡来したと推測されているそうです。左右の腕木を交互に上げ下げしながら、その圧力で水を噴射するという仕組み。
放水距離は20mくらいですが、当時は現在のように放水で消火するのではなく、周辺の家屋を壊して類焼を防ぐという方法なので、この「竜吐水」は火消しの衣類に水をかけるのが主な目的だったようです。
わが家は先日、火災報知機を2ヶ所取り付けました。みなさんも火の用心を心がけてくださいね。
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国立公園のツリーハウス

2009年01月23日 | 木造建築
前回、うみほし公園のツリーハウスをご紹介しましたが、子どもたちと一緒に作るのが目的なので本格的なものではありません。丹後ではもう一つのツリーハウスプロジェクトが進行していたので、そちらも見に行ってきました。
場所は、京丹後市久美浜町蒲井地区。以前、関西電力が原子力発電所を建設しようとした小さな漁港です。建てたのは、日本のツリーハウスの第一人者・小林崇さん。

             
           (高さ10mほどの所に家が造られています)
             
              (ツリーハウスの裏側と階段)

漁船が並ぶ小さな入り江の斜面に推定樹齢500年のタブノキがあり、そこに真新しいツリーハウスが造られていました。ここは山陰海岸国立公園のエリアで、小林さんによると「世界初の国立公園内のツリーハウス」だそうです。私が訪れた日は立入り禁止でしたが、室内では美しい海を眺めながらゆったりした気分で過ごせるでしょうね。

       
          (ツリーハウスの前には日本海が広がっています)

ツリーハウスの歴史は古く、イギリスには16世紀に造られた世界最古のツリーハウスが現在も残っているそうです。1977年の台風で破壊されたものの修復され、昔と同じようにシナノキの巨木の上に建っているとか。
また、ハワイ島にはツリーハウスのホテルがあるそうです。大きなアメリカネムノキの7~8mの高さの所に1部屋だけ用意されているらしいです。
アメリカネムノキは日立のCM「この木なんの木」に出てくる樹。あんなに大きくなるので、ホテルの部屋に使えるほどのツリーハウスができるんですね。いつか泊まってみたいな~。

       

上の写真は、日立のCMでお馴染みのアメリカネムノキ、またの名をモンキーポッド。あのCMもハワイで撮影されています。私もハワイまで行って撮影してきました……というのは嘘で、著作権フリーの画像です。
なお、ハワイのマウイ島にはこんなツリーハウスの貸し部屋もあります。
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ツリーハウス

2009年01月21日 | 木と子ども
前回ご紹介した「うみほし公園」では、木を使っていろいろなものを作っています。昨年は、半年がかりで子どもたちと一緒にツリーハウスに挑戦していました。
以前からツリーハウスのことが気になっていたので、まだ製作途中でしたが見てきました。「こどもの森」と名づけられた一角にソヨゴの太い樹があり、そこに小さなツリーハウスが架けられています。

       
               (樹の下から見たツリーハウス)

「ツリーハウス」と言うと新しいもののように聞こえますが、漫画ファンなら『ゲゲゲの鬼太郎』が樹の上の家に住んでいたことは覚えていらっしゃるでしょう。もっと古くは、ターザンもチンパンジーと一緒に樹の家に住んでいました。私は知りませんが、クマのプーさんもツリーハウスに住んでいるそうです。

       
      (室内は製作中。壁にはドングリや貝殻が埋め込まれています)

映画『スタンドバイミー』では、確か樹の上に隠れ家を作っていました。私も幼い頃、遊び友だちと木の上に隠れ家を作った覚えがあります。
人間のDNAの中にはサルの記憶が残っていて、樹の上に住んでみたいという根源的な欲求があるのでしょうか。男だけですかね、ツリーハウスに憧れるのは。
うみほし公園のツリーハウスはもう完成したようで、次は水車づくり。何回かに分けて、大人と子どもが一緒になって本格的な水車小屋を製作しているようです。なかなか目が離せないおもしろいところです。

       
      (作業スペースには、水車づくりの部品が用意してありました)
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うみほし公園

2009年01月19日 | 木と子ども
故郷の丹後に「うみほし公園」という施設があります。正式名称は「京都府立 丹後 海と星の見える丘公園」。子どもたちの自然学習が主な目的ですが、おもしろそうなので昨年帰省した際に見学してきました。

       
          (森の中の道には木のチップが敷き詰めてあります)
       
          (カフェに展示されたチェーンソーアートのカブト虫)

山一つ分の広大な敷地に天文台や子どもの森などが点在するほか、宿泊施設やカフェもあります。その中で、有機栽培の野菜づくりやパン焼き、木工教室、薪割りなどの体験型プログラム、星や鳥や昆虫をウォッチングする観察型プログラムなど多彩なメニューが用意されています。
入口にあるセミナーハウスはこの山に自生していたヒノキやスギを使って建てたそうです。しかも、太陽の熱と地中の涼しさを利用した天然の空調システムを採用。トイレの水も循環式です。

       
    (自生の木で建てたセミナーハウス。屋根の突起は空調システムの一部)

この公園が位置する宮津市は日本三景の一つ「天の橋立」で知られますが、2004年の台風23号で多くのマツが倒れました。そのマツを活用した遊具も設置してあります。
このほか、雑木林で伐採した木や枝をチップ化して暖房やお風呂の燃料にする「森のエネルギー工房」があり、大人向けのゼロエミッション教室、堆肥作り教室なども開催されています。

       
             (天の橋立のマツの倒木を利用した遊具)

子どもだけでなく、自然観察や森の中での遊びが好きな方なら大人でも楽しめる施設です。私は実家が近いので宿泊施設は利用しませんが、遠い方は家族連れで宿泊すれば思う存分遊べますよ。
うみほし公園のwebサイトはこちら
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競馬場の白鳥

2009年01月16日 | 野鳥
しばらく鳥の話題から遠ざかっていたので、久しぶりに…。
先日、京都府のカモ類一斉調査のために、例年どおり淀競馬場に出向きました。競馬ファンならご存知でしょうが、コース中央に大きな池があって白鳥が飼われています。そこに混じっている野生のカモをカウントするためです。
当日は「シンザン記念」という重賞レースの開催日で、まだ暗いうちから観客が並んでいました。気温は低いものの風がなく、雨に降られた昨年に比べると快適な調査日和。早速、望遠鏡を覗きながらカウンターを押していると、右方向からバシャバシャバシャという羽音が聞こえました。カモよりも大きな鳥の羽音です。
カウント中のカモから目が離せないので、「飼育されているコブハクチョウが飛んだのだろう」と推測しました。しかし、飼育されている白鳥は羽根が切ってあるので飛べないはず。「ん? じゃあ今のは何?」。

       
       (クチバシが赤いのはコブハクチョウ。黒いのはコハクチョウ)

「コハクチョウが3羽飛びました」と同行のメンバー。昨年も1羽混じっていたので、今年は3羽に増えたようです。
日本で見られる野生の白鳥はオオハクチョウとコハクチョウの2種類。この競馬場をはじめ公園などで飼われているコブハクチョウは野生ではなく、飛んで逃げないように羽根が切ってあります。
コハクチョウは京都府では私の故郷の丹後まで足を延ばさないと見られません。オオハクチョウも5年ほど前までは京都府北部に数羽飛来していましたが、今は姿を見せません。昨年の調査でもオオハクチョウは0、コハクチョウは丹後の20羽と競馬場の1羽の計21羽でした。

       
         (左は飼い鳥のコクチョウ、右は野生のオオハクチョウ)

カモのカウントが終わって先ほど飛んだ白鳥を望遠鏡で確認すると、コハクチョウは1羽のみ。オオハクチョウの成鳥が1羽、若鳥が1羽浮かんでいます。(ウソー!ホントに~?)
2人で慎重に望遠鏡で観察し、念のために図鑑を引っ張り出して確認しましたが、間違いありません。名前の通り体がひと回り大きく、クチバシに出る黄色の模様が明らかにオオハクチョウ。京都府の調査では3年ぶりの記録です。(ラッキー!)

       
        (真ん中がオオハクチョウの若鳥。まだ羽色がグレーです)

競馬場で飼われているコブハクチョウには毎日餌が与えられるので、そこに紛れ込んだのでしょう。普通、ハクチョウは種類ごとに群れで行動しますから、大と小と若が1羽ずつというのは珍しい組み合わせ。
私の想像……。昨年飛来したコハクチョウが「喰いっぱぐれのないえーとこ見つけたでー。ついてけえへんか?」。オオハクチョウが「ほな、この子も一緒に」、というわけで3羽が居ついたのでしょう。
ちなみに、調査の方は5種類のカモ、2種類の白鳥で合計397羽。昨年より50羽ほど少なかったです。
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20年後の厄除け

2009年01月14日 | 木と宗教
42歳の大厄を迎えた頃、「どこかで厄除けしてきなさい」と母からお金(確か5,000円)を渡されました。今以上に不信心だった私は生返事をしたまま厄除けには行かず、そのお金を別の目的に使ってしまいました(親不幸者!)。
京都近辺で有名な厄除けは滋賀県の立木観音。宇治から琵琶湖に抜ける山道沿いにあり、秋のタカの渡りや冬のカモを見に行く際に前を通るので、その度に昔の親不孝を思い出していました。その自責の念を解消するためとブログの取材のために、先月約20年ぶりに母の言いつけを実行してきました(遅すぎっ!)。

       
                  (立木観音の本堂)

700段もある石段をハーハー言いながら、何度も休んで登りました。こんなに急で長い石段は初めて。翌日から3日間ほど足の筋肉痛が続きました。20年前に素直に参っておけばもっと楽に登れたのでしょうが、親不孝の報いですね。
弘法大師がこの地を通った際、対岸に光る木を発見したものの流れが急で渡りあぐねていると、白い鹿が現れて背中に乗せ、その木まで導いて観音菩薩に変身したそうです。この奇跡に感じ入った弘法大師が、その霊木に観音像を刻んで建立したのがこのお寺。弘法大師42歳のときだったとか。

       
              (鹿の背に乗った弘法大師の銅像)

私は以前からその霊木がどんな木で、立木に彫った観音像がどんなものか知りたいと思っていました。樹種がアカマツということは突きとめましたが、観音像は腐食を防ぐために根元から切り取って本堂に安置され、秘仏として一切開帳されないそうです。
一般的にマツは彫刻には不向きとされていて、仏像に使われることはほとんどありません。私が読んだ資料には「立木観音の制作年代は鎌倉時代」とありましたから、弘法大師が活躍した平安時代とは合致しませんが、やはり何かの因縁があってアカマツの立木に観音像が彫られたのでしょう。

       
         (護符や御守の納所。なぜか、焼けた丸太の木組み)

息も絶え絶えに頂上まで登った後、特別な厄除け祈願は頼みませんでしたが、護摩木(500円)を供え、ローソク(1本100円)も供え、お賽銭(500円)も投げ入れ、丁寧に心を込めてお祈りしてきました。これで、親不孝の負い目はなくなるかな?
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オリンピックオーク

2009年01月12日 | 伝説の樹
1936年に開催されたベルリンオリンピックの三段跳びでは日本の田島直人選手が優勝。金メダルとともに与えられたドイツ柏(ヨーロッパオーク)の苗木を持ち帰り、母校の京都大学に植えました。
その樹は農学部グラウンドの片隅で大きく成長し、いつしか「オリンピックオーク」と呼ばれるようになり、京大のスポーツ選手を見守ってきました。ところが、去年の夏以降ナラ枯れ病に侵されたため、12月2日に伐採されてしまいました。
元気な頃の写真は撮れなかったのですが、先月京大に行く機会があったので、その跡を見てきました。

       
               (オリンピックオークの伐採跡)

オリンピックオークは伐られましたが、その横には顕彰碑が立っています。それによると、銀メダルも京都大学の藤江正夫選手が獲得したそうで、同じ大学の同級生が金銀を独占するという快挙を称えていました。

       
      (以前、京都フラワーセンターで撮影したヨーロッパオークの葉)

ヨーロッパオークは日本で言えばミズナラ。私が通う栃の森でも、たくさんのミズナラがカシノナガキクイムシによるナレ枯れ病に侵されています。この害虫は市街地の、しかも外国産のナラにも侵入するんですね。恐るべき繁殖力です。
伐採前のオリンピックオークはこちら
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アボカド

2009年01月09日 | 木と飲食
以前、久御山町のサザンカをご紹介しましたが、その取材時に職員の方が「こっちにアボカドの樹がありますよ」と教えてくれました。
「え~、アボカドって南国の樹じゃないの? 日本で育つの?」と疑問になりながら案内された樹を見ると、確かに実が成っています。私も時々食べますが、樹を見るのは初めて。しげしげと観察させていただきました。

       
              (アボカドの樹に実が成っていました)

帰って調べてみると、アボカドは中南米原産のクスノキ科の樹木で、私たちが食べているのはほとんどがメキシコからの輸入もの。特に熱帯植物というわけでもないようで、日本で観葉植物や路地植えとして育てている人もいるらしいです。

       
                    (アボカドの樹)

「森のバター」と言われるほど脂肪分が多いのですが、不飽和脂肪酸なのでコレステロールの心配はないそうです(ヨカッタ!)。わが家では刺身のようにわさび醤油につけて食べます。誰が考えたか知りませんが、不思議に合いますね。

       
              (これもメキシコ産。おいしかった!)

アボカドがクスノキの仲間と知って散歩コースのクスノキを注意して見てみると、こちらも冬が完熟期。ヒヨドリやツグミが群がって啄ばんでいます。地面にもいっぱい落ちています。
「どんな味だろう?」と気になって、数粒口に入れてみました。少し青臭いというか、ほのかに樟脳の臭いがします。まずくて食べられないというほどではありませんが、飲み込まずに吐き出しました。
アボカドと違って果肉が少なく、ほとんど皮と種でしたが、小鳥には貴重な冬の食糧なのでしょう。メキシコでも自生のアボカドを鳥が食べるのかな?

       
               (クスノキの実。この後、実食)

久御山町では落ちたアボカドの実を毎年2月のイベントで町民にプレゼントするそうです。私は町民じゃないですが、知らん顔してもらってこようかな。
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