樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

春を呼ぶ鳥

2024年03月28日 | 野鳥
明後日、本年度最後となる探鳥会を宇治で開催するのですが、いつもの大吉山に目当てのクロジがいないので、コースを変更しようと思って、先日から下見をしています。
「レンジャクがいないかな~」と思ってバイクで走っていると、縣神社のケヤキの木に鳥の群れが…。ムクドリかなと思いつつ双眼鏡で確かめると、ヒレンジャク! 30羽ほどが近くの林に移動したり、境内のナンテンの実を啄んだりしながら、ケヤキに戻ってきます。



そういえば、私自身もレンジャクに遭遇するのは今季初めて。平等院周辺にはレンジャクが好きなヤドリギがたくさんあるので、折があれば探していましたが、発見できませんでした。
この鳥は気まぐれで、群れでワーッとやってきて、好きな木の実を食べ尽くすと次の餌場に移動するので、明後日の本番までいてくれるかどうか分かりませんが、レンジャクを探しながら宇治川沿いを歩こうとおもいます。
冬鳥ですが、モクレンやソメイヨシノが開花するころまでは滞在するので、バードウォッチャーの間では「春を呼ぶ鳥」という位置づけのようです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬の思い出-2

2024年03月21日 | 野鳥
前回に続いて、今冬に観察・撮影できた鳥のご紹介です。
私が「最も美しタカ」と思っているハイイロチュウヒの雄を求めて、京田辺市の農耕地へ3回、近くの巨椋干拓地へ2回出かけました。結果、雌には4回遭遇したものの、雄には出会えずじまい。現地で数時間過ごす間、目的とは違う鳥を見つけて時間つぶししていました。
まず、チョウゲンボウの雌。以下の動画の前半は元旦に新しいカメラ(Nikon)で撮影したもの。時間的には能登半島の地震が発生する前ですが、正月早々、私はのん気に鳥見に現を抜かしていたわけです。この電柱は彼女の定位置になっているようで、白い糞の跡がそれを示しています。
後半は1月4日の撮影。新しいカメラでは飛ぶ鳥が追いきれないので、古いカメラ(Panasonic)を持って行きました。この30分後、ハイイロチュウヒの雌が現れました。



1月30日、3回目の訪問時、カメラを構えて待っていると、すぐ上の電線にタヒバリが止まりました。珍しい鳥ではないですが、「そういえば、じっくり見るのは久しぶりだな~」と思って撮影しました。



2月13日は探鳥会の下見で奈良の平城宮跡へ。ミコアイサやオオジュリンは「奈良で鳥見」と「雨の探鳥会」でご紹介しましたが、大極殿の前の草原にいつものようにヒバリが数羽いました。
この日はまだ囀っていなかったですが、今ごろはもう「ピーチク、パーチク」と歌っているでしょう。



このほか、この冬は宇治川、京都御苑、丹後の離湖などあちこちで鳥見を楽しみました。そろそろ次の季節の鳥を迎えるために、シフトチェンジしなくては…。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬の思い出

2024年03月14日 | 野鳥
春が近づいてきましたので、この冬に出会って撮影できた鳥たちを思い出として残しておこうと思います。
まず、府立図書館へ行くついでに、久しぶりに鴨川でユリカモメを見ようと思って降りた七条あたりの河川敷。中州にいるユリカモメを撮っていると、誰かがパン屑をまき始めたので飛び立ちました。



日本野鳥の会は基本的には餌付けには反対です。パン屑やカッパえびせんなどには塩分や添加物や含まれていること、自分で餌を取るという野生能力を失わせることが主な理由です。
ただ、餌を与える人たちは鳥のためによかれと思い込んでやっているので、注意すると逆ギレされてトラブルになります。放置するしかないので、私も諦めて早々に退散しました。
次は、前回ご紹介した京都御苑探鳥会の下見の際に見つけたシジュウカラ。トラツグミを発見した後、同じエリアでルリビタキを待っているときに現れました。



キツツキのように古い木の株に止まって虫をほじくり出して食べています。この時期、カラ類やエナガ、メジロ、コゲラなどが混群を形成することが多いですが、このシジュウカラは単独でした。
このほかにも、この冬に出会って撮影できた鳥がたくさんいますので、当ブログで紹介しようと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都御苑のツグミ類

2024年03月07日 | 野鳥
最近は毎週のように探鳥会を担当しています。前回ご報告した奈良の平城宮跡の後、2月29日は宇治川、3月3日は京都御苑と続き、今度の日曜は綾部まで遠征します。
京都御苑探鳥会のために2月末に下見に行ってきました。今季は冬鳥が少ないようで、御苑の冬のハイライトであるルリビタキ雄やトラツグミがどこにいるか確認するためです。
シロハラも今季は少ないようですが、何カ所かで確認できました。下の個体は本番の探鳥会でもほぼ同じ位置にいました。写真は、そのシロハラを観察している参加者。





当日、参加者が50名も集まったので、ベテラン・中級者・初心者の3グループに分け、私は初心者組を率いました。ツグミも今季はなぜか少ないですが、御苑ではあちこちにいて、初心者も最初は珍しそうに見ていましたが、後半は「またツグミか」という感じで双眼鏡を向けなくなりました。



この冬、御苑にはトラツグミがいないと聞いていましたが、下見の際に某所で発見。短い時間ですが撮影もできました。



本番の探鳥会でも同じ場所にいたので、15人ほどの初心者全員に見ていただくことができました。後で聞くと、先発のベテラン組は見られたものの、中級者組は見られなかったとのこと。もう一つのハイライトであるルリビタキ雄は、結局私だけが目撃したようで、同じ探鳥会に参加していても運・不運があるということですね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする