宇治川沿いに住んでいた20年ほど前、コアジサシが飛ぶのをベランダから見ることができました。オスが水面にダイビングして魚を獲り、中州にいるメスにプレゼントするシーンも観察できました。
残念ながら、今では全く見られなくなり、京都府では絶滅危惧種に指定されています。宇治川の下流の淀川あたりまでは渡ってきますが、内陸部までは上ってこなくなったのです。
下のコアジサシも大阪市内の淀川河口近くへ出かけて撮影したもの。
海で魚を獲るので「鯵刺し」と命名され、その小型が「小鯵刺し」と呼ばれるようになりましたが、内陸部の川でも魚を獲るので、地方によっては「鮎刺し」と呼ばれているようです。さらに、関東地方には「鮎鷹」という名前もあります。
詩人の三好達治は小田原に住んでいた頃に『鮎鷹』というエッセイを書いています。「河口の空にこの鳥の姿を見かける時分になると、(中略)六月一日の解禁日が間近にせまったことを悟って、(中略)釣竿の検分や手入れを思いつく」。
小田原の酒匂川では現在もコアジサシが繁殖しているようで、小田原市は市の鳥にコアジサシを指定しています。
また、北原白秋も『鮎鷹』という詩を作っているほか、『多摩川音頭』という舞踊曲を作詞し、「わたしゃ鮎鷹 多摩川そだち 水の瀬の瀬を 水の瀬の瀬を見てはやる」と書いています。
あのシャープな飛び方を見ていると、確かに「鮎鷹」と呼びたくなりますね。
残念ながら、今では全く見られなくなり、京都府では絶滅危惧種に指定されています。宇治川の下流の淀川あたりまでは渡ってきますが、内陸部までは上ってこなくなったのです。
下のコアジサシも大阪市内の淀川河口近くへ出かけて撮影したもの。
海で魚を獲るので「鯵刺し」と命名され、その小型が「小鯵刺し」と呼ばれるようになりましたが、内陸部の川でも魚を獲るので、地方によっては「鮎刺し」と呼ばれているようです。さらに、関東地方には「鮎鷹」という名前もあります。
詩人の三好達治は小田原に住んでいた頃に『鮎鷹』というエッセイを書いています。「河口の空にこの鳥の姿を見かける時分になると、(中略)六月一日の解禁日が間近にせまったことを悟って、(中略)釣竿の検分や手入れを思いつく」。
小田原の酒匂川では現在もコアジサシが繁殖しているようで、小田原市は市の鳥にコアジサシを指定しています。
また、北原白秋も『鮎鷹』という詩を作っているほか、『多摩川音頭』という舞踊曲を作詞し、「わたしゃ鮎鷹 多摩川そだち 水の瀬の瀬を 水の瀬の瀬を見てはやる」と書いています。
あのシャープな飛び方を見ていると、確かに「鮎鷹」と呼びたくなりますね。