ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

音が及ぼすチカラ

2005-10-22 11:47:50 | 音楽あれこれ
演奏会で真剣に音楽を聴いたあと、帰りのクルマでワシはアクセルを強く踏む傾向がある。おとといもそうだった。でもそれがなぜなのかはわからない。ところが、ついさきほど積年のナゾに光が見えたような気がした。

人間は音に没頭すると、おそらく脳内に何らかの変化が生じるのではないか。変化するといっても脳みそがひっくり返るわけじゃない。脳内の特定部位のシナプスの働きが活性化されるのだろう。それによって脳みそはコーフン状態に。すると「ハイ」になった脳みそは沈着冷静な状態でいられなくなる。そう、つまりは理性がフッ飛んでしまい、暴走するハメに。

だからといってすれ違う人をやみくもに殴るとか、突然わめき出すわけじゃない。脳内のコーフンはあくまで脳内で起きている。見た目にその人が変わってしまうのでなく、脳内の回路にちょっとした非日常の回路が形成される。それが何らかの形で日常の行動に影響を及ぼすのではないか。ワシの場合はたまたまアクセルを強く踏みたくなるというように…。

そのように考えると、音楽をやっている人に変わり者が多いというのは納得がいくのではなかろうか。一般の人より音楽に接している時間が長いのだから、脳みそのコーフン状態も一般の人の比ではない。これは音楽をやっている人がイカレているというのでなく、音楽が脳みそに与える力というものがそれほどまでに強いという意味だ。もっとも、大きな声では言えないが、ロックの連中などは脳みそを無理矢理コーフンさせるために●●に手を出すのは有名な話である。

アクセルを踏み込むことで思い出したが、音楽家にはスピード狂がかなり多い。帝王カラヤンは自家用ジェットを自分で操縦していたし、ピアニストのポリーニも若い頃は相当なスピード狂だったという。昔の名ホルン奏者ブレインも無類の自動車好きで、オケの他のメンバーが飛行機で行くところをわざわざクルマをカッ飛ばして行ったといわれる。そういえば、我が国のピアニスト某も若い頃はかなりの「直線番長」で、少なくとも新車を3台オシャカにしたのをワシは知っている。近年は曲がることを覚えたらしく、大人しい運転になったそうであるが(笑)

もちろんワシは音楽家ではないから、彼らと同列になろうなどとはこれっぽっちも思わない。しかし彼らがスピードに狂う理由は感覚的によーく理解できる。だからといってそれが本当に音楽に起因するものであるのかは実のところ疑わしい。なぜなら、スピード狂でない音楽家も現にいるわけだからね。

それにしても音が脳みそに与える影響ってどこまで解明されているんだろうか。いや、モーツァルトを聴かせるとトマトが甘くなるとか、そういうのじゃなくてさ…。
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