ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

過酷な環境だけに…岳ダム

2022-06-05 07:05:33 | 福島(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は福島県二本松市岳温泉(だけおんせん)にある阿武隈川水系の岳ダムを訪れます。アクセスは県道30号沿いにある「あだたら高原」の看板のあるところを入り、すぐ左折して行くと到着します。

地名になっている岳温泉は非常に長い歴史があり、平安時代に編纂された『日本三代実録』(901年)には既に863年にはこの温泉が京の人々に知られていたことが記されています。当時の名称は小結温泉で、その後名称は「陽日(ゆい)温泉」「十文字温泉」「深堀温泉」と変わります。そして現在の「岳温泉」という名称になるのは1903年のこと。その長い年月の間にこの温泉には火災や土砂崩れが何度となく起こったものの、その都度息を吹き返して現在に至っています。(参考

そんな場所に築造されたのが岳ダムです。まずはダム下から見た「ご尊顔」をご覧ください。



順を追って見ていきましょう。県道から下りてくると、ダムの手前には「岳ダム案内図」があります。年月が経っているせいか、だいぶ文字がかすれています。それでも1971年4月にダム工事が開始され、1980年3月に竣工したというのが読み取れます。



さらにダムへ近づくと、そこには岳ダム管理事務所の建物があります。





そこからダムを見ると、こんな感じ。



ダム横へ行くには管理事務所を横目に見ながら進みます。これがダム上なんですが、ご覧の通りロープが張ってあってダム上に行ってはいけない雰囲気。



そんなわけで、ダム横から貯水側を眺めてみます。(下流側は写真を撮り忘れました。てへ)



ダム上に行けなくて、なんとなくモヤモヤした気分だったので先ほどの案内板のところに戻り、今度はダム下へ行ってみました。そこには「岳ダム」と刻まれた石碑が。これ、そういうデザインなのか風化して欠けてしまったのかわかりませんが、とにかくこんな形をしています。



ダム下にも先ほど見たのと同じ案内図があります。でも、こちらはほとんど読めません。



上にも書いたように、この地域は災害が起こりやすい環境にあります。そんな過酷な場所に築造された岳ダム。写真は撮り忘れましたが、ダム下への道はコンクリートがかなり風化していて自然の脅威を感じました。
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