ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

歌もあって、いいの…蓬莱(発電所取水)ダム

2022-06-03 06:58:54 | 福島(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は福島県福島市飯野町(いいのまち)にある阿武隈川水系の蓬莱(ほうらい)ダムを訪れます。アクセスは阿武隈川を渡る県道39号から飯野堰堤公園方面へ行き、阿武隈川の右岸の道を進んで行くと到着します。

右岸の道を進んでいく途中、蓬莱ダムの「ご尊顔」を見ることができます。



右岸のダム横近くまで来ました。年季の入ったダムという感じですね。



右岸のダム横には「飯野堰堤公園」と刻まれた石碑があります。飯野堰堤は蓬莱ダムの別名。じゃあ、なぜ蓬莱ダムと呼ばれるのかはあとで説明します。



公園とはいうものの、石碑の周辺はこんなスペースしかありません。どこが公園やねん!と思いますが、実は道路を挟んだダムの反対側に「飯野堰堤公園」はあるんです。石碑を建てる場所を考えたら良いのにと思いますが、たぶん石碑建立当時、ここはもっと広く、公園だったんでしょうね。



そして、ダム横から見ると、こんな感じ。写真左側が阿武隈川の上流ですが、そこには取水設備があります。



この取水設備から分水した水は3日前に記事にした入川補助調整池へ流れ込み、最終的には蓬莱発電所へ向かうというわけです。だから蓬莱ダムという名称はおそらく構造的には「蓬莱発電所取水ダム」が正しいように思われます。



近くには水利使用標識があります。「取水量」の項目に蓬莱発電所と書かれていますね。これは上の説明を立証するものですが、同じ欄に飯野発電所という記載が見られます。これは上の写真の取水設備の隣に2014年に建設された発電所で、その取水設備を通る水量を利用して発電しているようです。(参考



飯野ダムの案内板。竣工は昭和13年(1938年)12月1日とあります。「所在地」には伊達郡飯野町とありますが、この住所表記は1955年1月1日から2008年6月30日までのもので、翌7月1日からは福島市に編入合併して上に書いたように福島市飯野町となっています。



右岸、上流側からダムを見ると、こんな感じ。



飯野堰堤公園は1978年に「新観光福島三十景」のひとつに選ばれています。新観光福島三十景とは福島民報社が主催し、福島県民のハガキ投票により新時代に相応しい観光名所を選定したもの。じゃあ、残りはどこなのかと調べましたが、いくつかはヒットしたものの一覧表のようなものは見当たらず。また、同公園は福島民友新聞社創刊100周年記念さくら企画として「花見どころ10選」にも選ばれていますが、これも一覧表らしきものはありませんでした。う〜ん、なんだかなぁ。



なんと!このダムには歌があるんですね。題して「飯野堰堤小唄」。作詞・作曲は飯久保正克。同氏は地元の学校歯科医で、1986年には勲五等瑞宝章を叙勲されています。(参考



「飯野堰堤小唄」は地元の盆踊りなどでも歌われているようですね。なんともほのぼのしています。
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