ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

上池なのだ!…沼ッ原調整池

2020-10-30 06:48:13 | 栃木(ダム/堰堤)
那珂川水系の沼原(ぬまっぱら)ダム(那須塩原市大字板室)は前回の深山ダムと直線距離にして2kmくらいのところにあります。なので、あっという間に到着できるかなと思いきや、なかなかの大回りをしないと辿り着けません。深山ダムから行くならば、一旦県道369号を南下し、県道266号に入ってから鶴見大学セミナーハウス方面の道を登って行くしかないからです。

ようやく到着しました。これです。「なんだ、フツーの池じゃん」と言うなかれ。よく見ると壁面が全てコンクリートで固められています。深山ダムはこの写真でいえば真ん中あたり、つまり沼原ダムの向正面の下のほうにあります。



到着はしたものの、ダムへ向かう道が見つかりません。また、ここが沼原ダムという表示もなし。キョロキョロして見つけたのがこの案内板。



ご覧の通り、ここが沼原ダムであるのは間違いありません。しかし案内板に「沼原ダム」とはどこにも書かれていませんね。「沼ッ原調整池」が正式な名称のようです。

また、案内板の下のほうには深山ダムとここがどう繋がっているかの図があります。これはいうまでもなく両者が標高差を利用した揚水発電のための上池と下池の関係にあることを示すものです。それにしても山中の地下にこんな水圧鉄管や発電所を設置するなんて、よくもまあ考えたもんだなと感心します。

この調整池の周囲にあるのが沼ッ原湿原で、訪問者のための駐車場は舗装こそされていませんがとにかく広い、広い。夏季には多くの観光客が訪れるからなのかもしれませんね。



不思議なのは現地ではダムという表示がないのにネットのサイトなどには「沼原ダム」と紹介されていることです。ここはひとつ国土地理院の地図表記に従って「沼ッ原調整池」と表記しておくことにしたいと思います。
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