ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

氷見市の水源を想う…桑の院ため池

2020-10-13 06:59:09 | 富山(ダム/堰堤)
以前千石池ダムを訪れた際に気になっていた上庄川(かみしょうがわ)水系の桑院溜池へ行ってみることにしました。住所は富山県氷見市桑院(ひみしくわのいん)。県道362号沿いにあるようです。

到着しました。貯水側から見た様子です。
 


近くにある看板によると「桑の院ため池」が正式名称のようです。1953年に上庄地区の水不足解消のために築造され、1992年には更なる水不足解消のための国営工事が、そして2002年には県営の灌漑排水事業が完成して以来、近隣の余川川水系と阿尾川水系の水田にも水を安定供給できるようになったとのこと。ほぅほぅ。



これがいわゆるダム上の道です。写真下部に見えるのは余水吐の排水路に架かる橋。



橋の上から見た余水吐はこんな感じ。自由越流式で排水します。



ため池から溢れ出た水はこの排水路から下流へ向かいます。



ため池の様子。



下流側はこんな感じ。



対岸(右岸)へ来ました。振り返るとこんな景色です。



対岸から見たダム上の様子。



対岸側にも余水吐がありました。これはなかなか珍しい。



上のほうの案内板にも書かれていますが、桑の院ため池はこれも以前訪れたことのある五位ダムと繋がっていて、有効に水が利用されているようです。



県道側に戻り、貯水側に少し行くと水分神社(1979年建立)なるものがありました。



また、このあたりは「水源の森」と呼ばれるようです。古来より水を大切に思っているという意味なのかもしれません。



さらにその先には桑の院ため池に関する別の案内板。



あれれ、先ほど見たダム横にある看板ではダムの完成は1953年とありましたが、ここには1954年と書かれています。一体どちらが正しいのでしょうね。



千石池ダムとともに氷見市の水源となっている桑の院ため池。特別楽しめるというほどではありませんが、氷見市の歴史の一端をを垣間見ることができる場所のように思います。
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