ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

三国川ダムを探りに…

2020-05-19 07:46:45 | 新潟(ダム/堰堤)
南魚沼市清水瀬にある信濃川水系の三国川(さぐりがわ)ダムに来ました。普通に読めば「みくにがわ」ですよね。なぜ「さぐりがわ」なんでしょうか。どうやらこの川の水は三つの国(新潟、群馬、福島)の境から流れてきたものなので「さんくに」→「さぐり」と呼ばれるようになったそうな。(参考

まずはダム下から見た「ご尊顔」。夕方みたいに見えますが、これは単なる逆光のせい。洪水吐(こうずいばき)から流れ出る水が魚の鱗のような模様になっています。



下流側から見たダム。



ダム横に来ました。管理所がお出迎えです。





ダム建設のきっかけは1969年8月12日に発生した大洪水だそうです。(日にちについては後述)



管理所前にはひときわ目を引くモニュメントがあります。説明によれば、三角形のパイプはダムを、球体は周囲に群生するシャクナゲの花を、そして楕円形のパイプはその葉を表現したものだそうです。制作者は誰なんでしょうねえ。





ダム周辺の案内図。





では、ダム上を進んでみることにしましょう。シャクナゲのレリーフがあちこちに付けられています。





管理所側に先ほど下から見た洪水吐があります。ご覧のように水位が低い時は写真正面の細い部分から流れ、高水位になると右側の自由越流式の部分から流れ出る仕組み。



そして、この水路から下流へ向かいます。



ダム名の記された碑はその内側にあります。ほとんどのダムは外側にあるので珍しいですね。



ここの標高は439.5mだそうです。シャクナゲちゃん(勝手に命名)が可愛らしい。



ダム上には三つのモニュメントがあります。まずは「平安の祈り 法輪」(1993.6)。作者の野上公平(のがみこうへい:1934-2015)は南魚沼市(旧塩沢町仙石)出身の彫刻家。武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)卒業。



次は「水の精」(1993.6)。作者の藤巻秀正(ふじまきひでまさ:1937- )は十日町市(旧川西町)出身の彫刻家。多摩美術大学卒業。前回の大崎ダムにあったマリア像の指導者でもあります。



三つ目は「湖のみのり」(1993.6)。作者の小出雄次(こいでゆうじ)は南魚沼市在住の彫刻家。



ダム上、中央部から見た貯水側の景色。



一方、下流側の景色はこんな感じ。



対岸へ来ました。こちら側にもダム名を記した碑が。



対岸、下流側から見たダム。



対岸の高台から見たダム。なかなかの大きさです。



下流側の山腹には小さな砂防堰堤が段々畑のように作られています。



管理所の先(貯水側)にはセンスの感じられる公園と、



大きな記念碑があります。その裏を見ると建設の経緯と1992年10月に竣工式が行われたことが記されています。大洪水が発生した日にちはここに記されています。





あ、この貯水湖は「しゃくなげ湖」っていうですね。



しっかりと作られた立派なダムだと思います。
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