ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

カッコイイ大人のイメージ

2006-06-04 18:31:22 | 脳みその日常
ワシが子供の頃、大人といえば酒を飲み、タバコを燻らすものと相場が決まっていた。それがまた格好よく見えたし、憧れでもあった。映画やテレビを見てもカッコイイ俳優のアイテムといえばやはり酒とタバコが必ずセットになっていたものである。これらがなくちゃ、サマにならなかった。

昔のジャズ・メンだってライヴではくわえタバコでパフォーマンスしていたし、クラシックの演奏家だって男性アーティストのほとんどはタバコを片手にインタヴューを受けていた。そういえば、ピアニストのサンソン・フランソワの出ていたかつてのレーザー・ディスクでは場末のジャズ・バーで黒人青年が見つめるなかでフランソワは葉巻をくわえながら演奏していたな。

しかし今や嫌煙の時代となった。そして世の中がヘルシー志向となるにつれて紫煙を燻らす大人は減り、どの人も顔色が良くなっている(ような気がする)。それはそれで良いのかもしれない。

でも、そこでふと思う。今の子供たちが見た、あるいは抱くカッコイイ大人のイメージってどのようなものなのだろう、と。まさか某ヒルズに住むような大人がカッコイイなんて言わないだろうな…。

あ、それはイメージじゃないな。いや、そもそも子供らはイメージをもっているのだろうか。それとも大人たちにカッコ良さなんて期待していないのかな。うーん、もしそうならそれも寂しい気がするけれど。

まあ、大人の目線で考えてみても近頃カッコイイ大人っていない気がするけど、どうだろう。昔は「ハチャメチャだけど何だか魅力あるよな?」って人がいて、カッコイイと思ったりした。そんな人を目指したこともあったかもしれない。

でも現代の大人はお行儀が良くなったのか、破滅的な行動をする奴はせいぜい犯罪者くらいであり、みんな何かこぢんまりまとまっている。それがどの分野でも大物を生まない理由なのかもしれない。しかしそんな「小物」にカッコよさなんてないよな?
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