ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

305円の恐怖の迷路

2005-08-13 22:07:56 | CD/DVD
夏といえば「お化け屋敷」と相場は決まっている。だからというわけではないが、今回はそれに因むCDをご紹介しよう(笑)いらないって? まあまあ、そう言わずに。

CDショップでたまたま見つけたのが「THE HORROR MAZE」というアルバムである。ジャケットを見る限り、これがクラシックとは到底思えない。ヘヴィ・メタルのアルバムであっても何ら違和感はない。いや、それにしてはちょっとデザインがダサいと叱られそうだが。いずれにしても、中身はマジでクラシック音楽なのである。

そうはいっても、アルバム・タイトルが「THE HORROR MAZE (恐怖の迷路)」なのだからマトモな曲が入っているわけじゃない。そう、まさに「それらしい曲」が収録されているのだ。フィーチャーされている作品のラインナップは以下の通り。

・J.S.バッハ《トッカータとフーガ》ニ短調の最初の部分
・ムソルグスキー《はげ山の一夜》(抜粋)
・ストラヴィンスキー《魔王カシチェイの踊り》←バレエ音楽《火の鳥》のなかに含まれる曲
・サン=サーンス《死の舞踏》←な、なんとオルガンによる演奏!
・ショパン《葬送行進曲》
・ベルリオーズ《魔女のサバトの夢》←《幻想交響曲》の第5楽章
・J.S.バッハ《トッカータとフーガ》ニ短調の最終部分

このアルバムの魅力は、なんといってもストーリー性があること。ただ単に曲を並べただけでなく、曲と曲の間には「おどろおどろしい効果音」や、迷路を歩んでいる人がいかにも恐怖に怯えているかのような雰囲気や足音などが「つなぎ」として盛り込まれている。化け物の息づかいなども入っていたりして、もう涼しさと楽しさは満点。そのへんにあるオバケ屋敷なんて話にならないほどオモシロイ。それにほんの305円(!)で楽しめるのだから、これはお買い得である(笑)

ちなみにリリースされたのは1999年。発売元は「siren records」。ははーん、ジャケットがヘヴィメタっぽいのはそのせいか。なるほどねえ。
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