思いっきり脱力である。それというのも、演奏会の曲目解説を書くため調べていたらトンでもない表記の間違いに気づいたのだ!
書こうと思ったのはフランチェスコ・マンフレディーニ(1684-1762)の《2本のトランペットのための協奏曲》である。曲を知るためにCDショップでようやく探し出したのが右のアルバム。念のため担当者のT君に確認をとる。もしかすると同じ曲名であっても別の作品の可能性もあるからだ。
ワシ「この曲って、ハ長調のやつだよな?」
T君「いえ、演奏者の話だとニ長調だそうです」
ワシ「あちゃー、ということは違う曲なのか…」
T君「のようですねえ」
調査は振り出しに戻った。録音が入手できないとすれば楽譜を探すしかない。そこでご登場いただくのはお馴染み「アカデミア・ミュージック」さんである。
ワシ「マンフレディーニのニ長調のその曲ありますかねえ」
担当「ああ、ありますよ。お取り置きしておきますか?」
ワシ「ええ、じゃあ、これから伺います」
てなわけで、すぐに楽譜を入手。よしよし、これで原稿が書ける。そう思いながらその楽譜を見てみると、何となく身覚えるある曲であることに気づく。
「えっ…、もしかして」
脱力したのはこの瞬間である。先のCDは同じ曲だったのだ!
確かにCDの表記には「ハ長調 (C-Dur)」とある。なぜ表記を間違えたのか考えてみた。パート譜を見て、すぐにピンと来た。第1トランペットの楽譜には何も調号が付いていないのだ。それを早合点してCD制作者は「C-Dur」と表記したのに違いない。
でも、パート譜の隅っこにはちゃんと「D管で」と書いてある。D管のトランペットはもちろん移調楽器だから「ニ長調 (D-Dur)」の曲ならばその楽譜は調号が何もつかない「ハ長調 (C-Dur)」で表記される。もぅ、早合点以外の何ものでもない。
CD制作者のウッカリはこれだけではなかった。写真をクリックしていただければわかるが、マンフレディーニの生没年すら間違っている有様。ったく…。
問題のレーベルは「DIVOX」だ……気をつけろっ! (どこぞの芸人のマネ)
書こうと思ったのはフランチェスコ・マンフレディーニ(1684-1762)の《2本のトランペットのための協奏曲》である。曲を知るためにCDショップでようやく探し出したのが右のアルバム。念のため担当者のT君に確認をとる。もしかすると同じ曲名であっても別の作品の可能性もあるからだ。
ワシ「この曲って、ハ長調のやつだよな?」
T君「いえ、演奏者の話だとニ長調だそうです」
ワシ「あちゃー、ということは違う曲なのか…」
T君「のようですねえ」
調査は振り出しに戻った。録音が入手できないとすれば楽譜を探すしかない。そこでご登場いただくのはお馴染み「アカデミア・ミュージック」さんである。
ワシ「マンフレディーニのニ長調のその曲ありますかねえ」
担当「ああ、ありますよ。お取り置きしておきますか?」
ワシ「ええ、じゃあ、これから伺います」
てなわけで、すぐに楽譜を入手。よしよし、これで原稿が書ける。そう思いながらその楽譜を見てみると、何となく身覚えるある曲であることに気づく。
「えっ…、もしかして」
脱力したのはこの瞬間である。先のCDは同じ曲だったのだ!
確かにCDの表記には「ハ長調 (C-Dur)」とある。なぜ表記を間違えたのか考えてみた。パート譜を見て、すぐにピンと来た。第1トランペットの楽譜には何も調号が付いていないのだ。それを早合点してCD制作者は「C-Dur」と表記したのに違いない。
でも、パート譜の隅っこにはちゃんと「D管で」と書いてある。D管のトランペットはもちろん移調楽器だから「ニ長調 (D-Dur)」の曲ならばその楽譜は調号が何もつかない「ハ長調 (C-Dur)」で表記される。もぅ、早合点以外の何ものでもない。
CD制作者のウッカリはこれだけではなかった。写真をクリックしていただければわかるが、マンフレディーニの生没年すら間違っている有様。ったく…。
問題のレーベルは「DIVOX」だ……気をつけろっ! (どこぞの芸人のマネ)