ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

教えることは難しい

2005-06-01 05:52:03 | 脳みその日常
昨日は、いつもの講座の日だった。受講者はそこそこの人数をキープできるようになった。ありがたいことである。しかし、新たな壁が生じたようだ。

いま教えている講座はクラシック音楽入門というスタンスである。だから、つい昨日からクラシック音楽に興味をもった人でも学べるような内容であるように努めている。とはいえ、講座で教え始めてもう5年目となるため、以前からの受講者がそのまま継続して出席しているのもまた事実。そうなると、知識レベルの差が当然出てくる。

知識をもった人は意識せずとも習得した用語や話をするもの。それはわれわれが自然に日本語を話すようなものだ。ところが、クラシック音楽初心者にとっては、それが面白くないらしい。

「なんとなく知識をひけらかしているように見えるんですよね」

なるほど、そう思うのも無理はない。ただ、中・上級者の意識のなかでは「知識を披瀝しよう」と敢えて話しているのでないこともまた事実なのである。そう、彼らは別に悪気はないのだ。

講義を終えてから、世話人の方々と今後のことを相談する。受講者の人数がかなり増えれば知識レベルに応じて、クラスを分けてやることもいいかもしれない。しかし、現段階ではまだそこまでの人数には達していない。となると、あくまで初心者の目線で、わかりやすく面白い話をするようにしなければならない。もちろん、中・上級者にも楽しんでもらえるようなトークを工夫する必要もありそうだ。

子供や学生を相手に話すのであれば、大して難しいことじゃない。テキトーにからかいながら教えたりすればいいからねえ。冗談で「アホか、そんなことも知らんのかい。困ったもんだねえ…」なんて笑いながらやれば良いのだから。

ところが、この講座の受講者の大半は高齢者と主婦なので、それなりにこちらが気を遣わなければならないという難しさがある。彼らには彼らなりのプライドもあるわけだし。そのプライドを傷つけないようにしながら、クラシック音楽に興味を持っていただくには…

音楽講座と銘打っている割には、まだ楽しく音楽を聴こうという段階かもしれない。でも音大の講義では絶対に聞けない高度な話なども実はコッソリと織り込んだりしているのである。その意味では、ありきたりなカルチャー・センターの音楽講座なんて鼻くそも同然。その内容については自信がある。

さあて、問題は今後どうするかだな。

気晴らしにクルマに乗ったら、ついつい150kmも走ってしまった。
なにしてんねん、ワシ…。

ああ、でも今って、午前4時前にはもう明るくなるんだねえ。あーら、びっくり。
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