ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ワルシャワのショパン協会

2005-06-07 21:38:22 | 音楽あれこれ
曲目解説の仕事で、たまたまショパンの作品年代の確認をしたところ、思わぬドツボにハマる。

通常、音楽作品の作曲年代を特定する際には権威ある事典類を拠り所とする。たとえば『The New Grove』や『MGG』などだ。これらの事典類は一応世界的に認められているものであるから、そこに記されているデータはまず間違いはないと考えて良い。万一その記述に誤りがあったとしても、それらのデータに基づく記述ということであれば恥をかくことはない。それほどまでに『The New Grove』や『MGG』には信用があるからである。

話をもとへ戻そう。ある作品の成立について疑問が生じたので、とりあえず『The New Grove』で確認してみることにした。しかし明確な記述はなし。いやはや困ったな。うやむやなままではどうにも気持ちが悪いし。なんとかスッキリする方法はないものか。そこで公的機関によるサイトを求め、ネット検索を開始。

あった。なんと本家本元であるワルシャワのショパン協会のサイトを見つける。これは大いに期待できそうだ。早速、突撃!

ところが、驚いたことにこのサイトのデータは『The New Grove』のそれとはずいぶん食い違いがあることを発見。果たしてどちらのデータが正しいのだろうか。年号の比較だけでなく、ほかの事象と照らし合わせてみれば答えが出そうだ。もし矛盾することがあればその年代は間違いということになるからね。

だが、そこには「壁」があった。それはポーランド語である。ショパン研究の重要な部分はポーランド語による論文で書かれているのだ。こうなると手も足も出ない。それらしいサイトに行ってみるが、まったくもってチンプンカンプン。ほかの言語であれば、翻訳サイト経由である程度「アタリ」をつけることもできるが、さすがにポーランド語を翻訳してくれそうなサイトはなさそう。

何気なく調べ始めたことであるが、気づけばアッという間に時が過ぎていた。さあて、このモヤモヤをどうしてくれようか。
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