湘南オンラインフレネ日誌

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ビッグイシューの佐野章二さんの講演会にお邪魔して

2008-01-29 07:53:00 | 引きこもり
毎年私たちは季節労働者のように、試験問題が出始めると裏稼業が始まる。今年はお馴染みのところをどうやらキープした形で推移している。同時に来年度のことを契約含みで枠作りをしていく。巡回業務は特殊な持込業務だから常に不安定な状態にあり、継続契約が基本になる。理解校は圧倒的少数だが、進学塾に仕事があったりする。大概、ライターや時間講師と組んだ形で契約が取り交わされる。ひとつのレポートが終わり、受験生のように、眠気を抱えて昨日は相模原市(橋本他)と横浜市内をうろうろしていた。

その最後の部分に、以前から是非面会したかったビッグイシュー・ジャパンの創始者・佐野章二さんの講演会があった。関内の横浜メディア・ビジネス・センターというか、TVKの入っている建物の7Fの横浜企業経営支援財団の横浜ベンチャーポートの主催の講演会だった。独立行政法人の講演会で、アントレプレナー(独立起業家)関連のセミナーなので、ビッグイシュー・ジャパンは、はまり役でもあった。

佐野氏の説明でビッグイシューの販売者は中年以上にしていることがわかり、いわゆる若年層のニート・引きこもりの中で、住居を失って路上に追われた者が、なぜ見かけないのかがわかった。確かにこの層は、住所さえ(実はここが、これからしんどくなりそうな予感)決まってくれば、職を選ばなければ、社会に糊口を凌ぐ口はある。逆に言うと就労に馴染まない挫折感を抱える者が路上に押し出されてきているから、「住居・職」というあたり、説得は一筋縄ではいかないが、ここはもうひと思案必要な層だと私も考えている。

話はすっぱり社会的企業の話に断面が切れていたが、立ち上げのあたりのところがもう少し詳しく伺いたかった。私は「わーく」が若年層にすんなり受け入れられるとは思っていなくて、事情のある若年者への試みとして、参加者自身もひと波くぐって開かれるものだと思っている。だから身の丈から出発出来、実態に合わせて伸縮できるアメーバ組織をモデルに考えた。ところがこれは強烈な推進意志を持つ者がいてこそ強い感染力を持つのであって、もうひとつの力である資金力はモデルに組み込んでいないのだ。

ところが佐野さんのお話では、大きな借り入れ部分に加えて、市民株主(一口5万円)の形で、500万円を集めることが出来たとさらり言われて驚いた。私は運動としての「わーく」立ち上げを考えていた。佐野さんは強力な磁場となって、ビッグイシューという前線を拓かれたのだった。このベクトルの違いは、単純に出発点の違いによるものだろうか。いい企画には金が集まるという。しかしいい企画なるものが衆目の判断の皿に盛られるまでには、厨房の戦いがある。そこを再開できたなら、ぜひうかがいたいと思っているところだ。

講演が終わって、佐野さんと名刺交換をした。佐野さんが、このブログを読んでくださったと知り恐縮している。

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コインロッカーから買い物袋を取り出しているうちに。終バスがでてしまった。家に電話すると、父の暴飲暴食ではない予定外孤食と、周囲をなぎ倒して進む歩行の被害に、悲鳴があがっていた。父が給油中、灯油タンクを倒したのだった。ため息をつきつつ、タクシー乗車の奇妙なパスポートを得たような気分で家に戻った。たしかに…。私の帰宅と同時に父は、顔を合わせまいと2階の居間に移動して籠ってしまった。危うく火事になるところだったという母の話をききながら、灯油くさい食事を済ませているうち、専用電話が鳴り、夜間傾聴が始まったのだった。

夜間傾向:橋本君(仮名:昨日の延長戦)
     自由が丘君の奥さん(仮名)
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(校正2回目済み)
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