詰めカレ2013、入選かと思ったら・・

2012-09-15 00:00:33 | しょうぎ
いつも忘れたころに入選通知がくるLPSAの「日めくり詰将棋カレンダー(以下、詰めカレと略。)」の来年度号だが、実際に、すっかり忘れたころに入選通知がきた。さらに、おまけのボールペン。

さっそく、ボールペンを箱から出すと、バラバラになった部品がこぼれ出す。かきあつめて組み立てるとボールペンが完成。最近のボールペンは自分で部品キットを組み立てることになっていたようだ。

そして、おもむろに入選通知(作品掲載のお知らせ)を封筒から取り出して読むと、選考が遅れた理由と、選考された作品の図面と、掲載日が記載されている。

しかし、・・・

どうも、入選した図面に見覚えがないわけだ。さらに、熟考しないと答えがわからない。ボケたにしては、ひどすぎる。

そして、やっとの思いで問題を解いたのだが、よく見ると、文書には別の方の名前が記されている。

つまり、封筒の宛名と同封された入選文書の宛名が異なっているわけだ。

これが、大規模に異なっているのか、ごく小規模に他人と入れ替えになってしまっただけなのか判別はつかないのだが、以前、人間ドックで腫瘍マーカー陽性の通知が届いた後で、宛名ミスのお詫びに、病院から菓子折りぶらさげて自宅に釈明者がやって来たことを思い出してしまった。


さて、9月1日出題作の解答。

z12


▲1七香 △2五玉 ▲1六角 △1四玉 ▲1五香 △同玉 ▲2四銀 △1四玉 ▲2五角 △同玉 ▲3五金まで11手詰。

おもむろに、捨駒が出る。

動く将棋盤は、こちら


本日の問題。

0915


なんだかトリッキーな並び。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。手数は漢字で書けば、四画である。

コメダ珈琲店のみそカツサンド

2012-09-14 00:00:53 | あじ
スタバばかり行っているわけではなく、コメダにも行く。中京圏から首都圏に進出して大成功の図である。よくスタバと正反対の戦略といわれるが、果たしてそうだろうか。

個人的には似ている部分が多いような気がする。

まず、ベーシックのところからだが、コーヒーの味にこだわっている。豆に気をつかっているのがよくわかる。微妙な味を出している。もっとも大チェーンになっているので、仕入れもかなりコストダウンできるのだろう。その分、同じ仕入れ単価でもアップグレードできるのだろう。

そして、問題の客層。コメダは郊外型立地なので、時間帯によって客層が変わるが、基本的には「普段着で行ける非日常空間」という路線だ。一方、スタバは「普段着では行けない非日常空間」。よく考えれば、どちらも自宅でも勤務(通学)先でもない、「サードスペース」であるのだが、サードスペースの場所が、自宅に近いのがコメダで、自宅から遠いのがスタバということかもしれない。

ただ、なんとなく首都圏では渋谷や六本木にコメダがくるとは思えないし、どうしても「名古屋者の巣窟」みたいな空気が漂っている。

komeda1


そして、メニューを点検すると、名物の「シロノアール」にミニチュアサイズが現れたことが驚き。そして、お昼時だったので、うっかり「みそかつサンド」を注文してしまったのだが、サンドイッチで750円とは、少し高いなあ、と思っていたのだが、テーブルに運ばれてきた「みそカツサンド」は、きっちり750円分の大型サイズだった。完全に二人分でしょ。

komeda2


指を使って計ってみると横幅20センチ(親指と小指のスパン)。奥行き10センチ(Vサインの人差し指と中指の幅、高さ8センチ(中指の長さ)。

三つに切ってあるが、二人で注文したら四つに切ってくれるのだろうか。確か、コメダはあらかじめ頼むと、無理を聞いてくれたはずだ。それに三分割してある中央の部分にはみそカツソースが大量にかかっているが、両端のピースにはソースが不足していた。結局約24時間、胃にもたれていた。

ところで、コメダでは、コーヒーが運ばれてきた時に、「ミルクを使いますか?」と聞かれ、「使いません」というと、そのミルクはテーブルに置かれることなく他のお客さんに回されるのだが、みそカツサンドが運ばれてきた時に、「パセリを使いますか」とか聞かれるのではないかと予想していたのだが、そんなことはおきなかったのだ。

消去法政権

2012-09-13 00:00:32 | 市民A
民主党も自民党も党首選がキックオフになった。そして、本当はいつかはっきりしない「近いうち解散」が行われれば、首相はどのようなプロセスで決まるのか、予測は困難だ。「維新」がキャスティングボードを持つだろうという説もあるが、第一党か第二党になるかもしれないわけで、そうなると、第三党の民主党総裁が自民党と組んで、野田首相続投になる可能性もある。

一方、最近話題になっている、「民主と自民どこが違うのか」、という疑問を考えれば、さらにはっきりしない。立候補者の主張を聞いていると、民主党の場合は、かなり政策に差があり、とても政権与党の体をなしていない。

自民党の候補者の方は、政策そのものを訴えていない。「選挙の顔」としての論議だけだ。

また「維新」も、支持している人たちの理由は、「既存政党に期待できない」から。


元々、日本だと、政党なしが最大政党で40%位いるのだが、米国だと元々共和党と民主党がそれぞれ基礎票を45%ずつ持っているので、10%を狙う作戦が始まる。

アメリカでは人気手法のネガティブ・キャンペーンであるが、日本では元々全部がネガティブみたいなものだから・・

ガス・スタンド

2012-09-12 00:00:07 | 市民A
ガス・スタンドと言えば、ガソリン・スタンドの略のような感じなのだが、文字通り、ガスのスタンドのことらしい。ガソリン・スタンドが、サービス・ステーションという名前を使ってサービスという名称の押し売りをしているうちに、ガス・ステーションというコトバが現れた。

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自宅近くの大通りに面した横長の土地で、何か建設が進められていた。一見、ガソリン・スタンド風なのだが、すぐ隣に大型スタンドがあって、重複感がある。さらに、スタンドを作るには、地下に何種類もの大きなタンク(ハイオク、レギュラーガソリン、軽油、灯油)が必要で、そのために地面に大穴を掘るため、事業を辞めようと思っても土地の修復費用が巨額になってしまう。肌に文様を彫ったため、お肌の修復費用に大金が必要になって困っている大阪市役所職員みたいなはなしだ。

その地下に大穴を掘っているようには見えない。

gasstation2


工事が進んできたので、現場の裏側から近付くと、東京ガスが建設中の「ガス・ステーション」だった。調べてみると、ガスの供給は、家庭に供給されているのと本質的には変わらず、パイプラインでつながっている。つまりガス用のタンクローリーがくるわけじゃない。そして、そのガスをコンプレッサーで地上の小型タンクに移送し、やってくる(給油とは呼べない。給ガス?)お客さんのクルマにガソリンの半分くらいの値段で販売している。

政府が将来のエネルギーバランスを描けない間にも、着実に変化が続いて行くのだろう。

日本の歴史をよみなおす(全)

2012-09-11 00:00:17 | 書評
網野善彦氏による歴史の再発掘論文集である。ちくま学芸文庫から。

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本書は、題名から考えれば、従来と異なる歴史観から書かれたというようにも取られるのだが、実際には歴史観の差と言うよりも、具体的な歴史上の統計の読み直しといった行為を通して、歴史の実態の相違を主張するというような読み方をした方がいいのかもしれない。

さらに、日本史の流れの中で、現代社会の原型を14世紀に求め、その時代の日本人の生活に迫ろうとしている。

ところが、この14世紀と言うのは、まったく不人気な期間である。元寇対策の結果、国庫が空っぽになり衰退へ向かっていく北条氏の鎌倉幕府と、その後の室町幕府の初期である。だいたい、司馬遼とか吉村昭とかその他の歴史小説家などは、北条早雲以降の戦国時代が大好きだし、さらに文化爛熟の江戸時代、それから帝国主義を求めた明治期については資料も豊富過ぎるほどある。

鎌倉幕府の資料なんて、ほとんどが散逸していて、歴史研究家なんかは地方都市の研究をしようとしても困難を極める(これが吉村昭先生なら、自宅にいるだけで全国から資料が送られてきたりする)。

それで、網野先生が眼を付けたのは、『百姓』というコトバ。いかにも農民=百姓かと思わせるところが大いなる誤りということだそうだ。詳細は本書を読んでね。

和泉式部(コレクション日本歌人選)

2012-09-10 00:00:19 | 書評
和泉式部日記を読んでから、どうも彼女の和歌にはまっているようで、最近、笠間書院が全60巻で発刊したコレクション日本歌人選第6巻を読むことにした。彼女の代表作50首を高木和子さんが解説している。

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和泉式部の歌風については、同時代の紫式部からは、感情が勝り、古典の教養がないと批判されているが、まさに当たらずも遠からずといったところだ。実際には、紫よりも和泉の方が世の男から好まれていたのだが、それが知性と感情の差なのか、美貌の差なのか、今や知るすべもない。道長は、どちらも好んでいたようで少なくても紫とは「かなり親しい関係」だっただろうと推測する学者は多い。

和歌を作ることを分解して考えて、その必要要素を思えば、「古典教養」「音感」「情熱」「感性」そして「機発」というようなことになるのだろうが、和泉の才は、音感・情熱・ひらめき型発想といった方向に特に強い。そして歌全体に枯渇感が漂う。

紫の本職はストーリーテラーなので、古典、感性、発想の深さといったことだろう。物語はダイナミックに展開し、読者に予断を持たせない技巧がある。

そして、生きている間は「好色多情」のレッテルを貼られて、からかわれ続けていた和泉だが、彼女にとっての最大の至福は、約二百年後に生まれた歌壇史上最高の巨星である藤原定家が、小倉百人一首の中に選んだ一首が、彼女にとっての最高傑作の一つであったことだろう。

あらざらむこの世のほかの思ひ出にいまひとたびの逢ふこともがな

(高木和子解釈)もう間もなくあの世に行っていなくなるこの世の思い出として、いま一度あなたに逢うことができたらよいのになあ。

(参考:大岡信氏『百人一首』解釈によれば、「あの世に行ってからこの世を思い出す時の思い出として、今、逢っておきたい」としている)

高木和子さんによれば、『情熱的に恋に生きた和泉式部の人生を象徴するような歌であり、紛うことなく代表作の一つである』。

さらに定家は、和泉の実娘である小式部内侍と親子で百人一首に入集させていて、和泉ファンであったことを後世に知らしめているが、紫とその実娘である大弐三位も入集して、なんとなく照れ隠しにバランスを取ったのではないかと窺わせるものがある。

名画の発見

2012-09-09 00:00:39 | 美術館・博物館・工芸品
絵画の売買というのは、純個人的な取引だし、市場を通らないことが多いので、しばしば行方不明になる。バブルの時代に日本人のニセリッチマンが集めていた絵画が、私的美術館の閉鎖とともに行方不明になり、突然メトロポリタンミュージアムに現れたりする。特に印象派、ルノアールの絵画なども転々とすることが多いのだが、今回のNHKのニュースは色々とびっくりする。

ルノアール作品か 街の市場で見つかる
9月8日 15時15分

フランス印象派の巨匠、ルノアールが描いたとみられる絵画が、アメリカ・バージニア州のフリーマーケットで見つかり、今月、オークションにかけられることになりました。見つかったのは、印象派の巨匠として知られるフランスの画家、ルノアールが描いたとみられるセーヌ川の風景画です。

アメリカ・バージニア州でフリーマーケットを訪れた女性が、人形などが山積みされた箱を買ったところ、その中に入っていた絵画の額縁にルノアールの名前が書かれているのに気づいて、地元のギャラリーに鑑定を依頼しました。鑑定では、1926年にパリで売られ、その後、行方が分からなくなっていたルノアールの作品とみられることが分かったということです。

地元のギャラリーの鑑定士は「ピンクや紫などといった鮮やかな色彩や光の表現方法、ルノアールの特徴である素早い筆のタッチなどから、一目見た瞬間、ルノアール作品だと思った」と話しています。絵画は今月、このギャラリーでオークションにかけられますが、落札価格は10万ドル(日本円で780万円)に上るとみられるということで、発見した女性は「額縁が欲しかったので、絵は捨てるつもりだったが、母の言うことを聞いて鑑定に出してよかった」と話しています。


まず、報道についてのビックリだが、アメリカの方ではあまり報道されていない。元より、そんなに印象派が好まれていないということだろうか。大統領選の話題の方が盛り上がっているようだが、社会が健全なのか不健全なのかもよくわからない。

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NHKの報道の中で垣間見ることができた絵画の画像だが、くすんでいる。

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くすんだものを少し波長を調整して見る。一般的なルノアール好みの明るさを入れ、原色をさぐってみる。

いつものルノアールが戻ってきた。

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ところで、報道では、「ルノアール」のスペルで気付いたと言われるので、フランス系人民がいたのだろうか。


しかし、骨董類の中に紛れていたというのも、なかなかわからない話だ。

そういえば、「おおた家」も少し前に、要らないと思われるものを中身を確認せず捨てたそうだ。見つかったルノアールはその中にあったものかな?

自作解説

2012-09-08 00:00:52 | しょうぎ
8月25日出題作の変化手順が多いため、きょうは、その解説だけにする。

まず、初型図から、

a12


▲2三飛(途中図1)

初手は、ほぼこの一手だが、これに対して、△3一玉は▲3三飛成以下。△2二合だが、歩、香、桂、飛合の場合は▲1二歩成から合駒をタダ取りすれば、いずれ詰む。

玉方の合駒が金、銀だと▲1二金から美味し過ぎる合駒を取って、いずれ詰む。△2二角の場合は、▲1二金から左へ追い、香と角を離して打つと詰む(変化1)。

b12


したがって、2手目からは、

a34


△3二玉 ▲3三金 △4一玉に、▲4五香(遠打可)と打つ(途中図2)。

これに対し、△4三歩の中合には、▲4二金 △同玉 ▲4三飛成(変化2)となって、以下詰みとなる。この時に1三に攻め方の歩がいないと、打歩詰に逃れられる。あまりぱっとしない歩だが、2手目の変化と6手目の変化に対応している。

b3


また、6手目に▲5一玉と逃げると、変化3図のようになり、早詰めとなる。この形で香車が4四まで行っていると玉が逃走できる。したがって、6手目は、△4四歩という中合いが正解になる。

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△4四歩 ▲同香 △5一玉 ▲4二金 △6一玉 ▲2一飛成 △7二玉 ▲8一竜 △6二玉 ▲5二金 △同玉(途中図3) ▲4一竜 △5三玉 ▲4三竜 △6二玉 ▲7三金 △7一玉(途中図4)

ここで、先に4一竜と入ると、打歩詰となる。6手目に歩以外の中合いをしていると、▲4一竜で早詰めになる。

▲7二歩 △6一玉 ▲6三竜 △5一玉 ▲6二金まで計27手詰。である。

長いと解説に苦労する。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0909


双玉問題だが、難解なところはない。慎重に手順を尽くすと正解に近付く。結構地味な手が続いて、なんとなく終わる。

手数のヒントだが、大阪の方に、同じナンバーの場所がある。

わかったと思われた方はコメント欄に手数と最終手と酷評を記していただければ、正誤判断。

(変同指摘あり。4一と、5三歩追加)

異端メニューで幸せな気分に

2012-09-07 00:00:34 | あじ
夏が終わってもスターバックスではフラペチーノが売れるという予想外の展開になっているそうだ。なんとなく思うのだが、コーヒーでは各種ライバルチェーンを振り切っていないけれど、フラペチーノの世界では単独唯一のチャンピオンだからからなのかもしれない。

以前は、キャラメルフラペチーノを好み、その後ダークモカチップに代わり、最近は「ソイストロベリークリームフラペチーノ」にこだわっている。

stb


ところが、このメニューだけど、まったくカフェ的じゃないわけだ。コーヒーでもティでもココアでも抹茶でもない。あえていうと、豆乳のわけだ。これが異端性のその一。

実はソイとストロベリーというのは意外なほどしっくりとなじむように感じる。もしかしてニガリを入れるとイチゴ豆腐になるかもしれない。生クリームでこれを作ると、不二家のショートケーキの味になるのだろうが、それでは幸せな気持ちになれない。

スッと引き甘み。さっぱりした食後感。なんとなく崩壊へ向かう国の住民の気持ちを安らかに保ってくれるような感じが漂う。

そして異端性その二の話。

スターバックスのホームページを世界32カ国分開いて、これと同等のメニューを探すと、これが見つかる。

ストロベリー&クリームフラペチーノ


米国のメニューと世界中が同じだ。ソイクリームなんてものはどの国にもない。もちろん南コリアにも中国にも。

日本は世界の孤児なのだ。携帯電話だけじゃないわけだ。

とはいえ、スターバックスが本格的に北米から飛び出し、世界に進出したのは、日本からだったということも書いておきたい。

今年の最初で、今年の最後

2012-09-06 00:00:20 | 市民A
2年前に始めたゴーヤの栽培だけど、面倒なので今年はプランターに植えてみたら、やはりうまくいかなかった。天候の問題もあるのだけど、植える場所が日当りが良すぎるみたいで、しおれたり台風でダメージを受けたりと・・。

白ゴーヤと緑ゴーヤと植えたのだが、白ゴーヤが一つなっただけ。最初で最後の一個である。ネットも長いのが売ってなく四角いネットを二つに切って縦につなぎ直したりして、なんとなく飽きっぽい性格であることを確認。とても農家にはなれない。もうちょっと植える場所や作物の種類を考えてみようかな。しかし、きゅうりは安いし・・かぼちゃは嫌いだし・・

goya



路地栽培って天候と相談しながら対策を打たないといけないので、戦後の野菜農業が大きくハウス栽培に特化していったのも当然のことかな、とわかったような気になる。

これが定年とかなって時間に余裕ができると、野菜作りも上手く出来るのかなって思うが、自分の将来の行動とか考え方とか、なぜか全然予想がつかないのだが、それは普通のことなのかな。

道聞き対応

2012-09-05 00:00:40 | 市民A
新橋方面に勤務していた時は、よく道を聞かれていたのだが、勤務地が丸の内になってからは、そういうことがなくて、やはり都心は違うなあと思っていたのだが、丸の内も半年ぐらいになって、やはり道を聞かれ始めた。仕事をサボって外をウロウロしているからかもしれないが、道を聞かれやすいタイプなのかもしれないし、街を覚えてきた感じが歩き方に現れてきたのかもしれない。週に1回は道を聞かれる。

ただ、このあたりの建物って、全然センスのない名前が多い。「丸ビル」とか「新丸ビル」とか論外だが、たいていのビルについているのは、「国際」「有楽町」「東京」「丸の内」「新」「三菱」。そういうのを組み合わせたようなのばかりで、間違いやすいとしか言えない。

先週は、3回。

その一。
灼熱の昼下がりの地下道。60歳超といった婦人。暑くて歩くのがやっとだ。
Q:帝国ホテルはどこにあるのですか。
A:ずいぶん遠いですよ。逆戻りだし。
Q:でも、さっき、こっちの方と言われましたよ。
A:ここは、帝国ホテルじゃなくて、帝国劇場ですよ・・・

道を教えた人も暑さでボーっとしていたのだろうと思ったのだが、トボトボと向きを変えて立ち去った女性をみていると、「彼女の本当に行きたかったのが、帝国ホテルだったのか帝国劇場だったのか」それすらあやうくなってきた。

その二。
ビックカメラ一階で。中年男性から。
 Q:ここに薬局ありますか。
 A:四階ですよ。このエスカレーターで降りてすぐのところに・・

そんなこと、他人に聞くなよ・・


その三。
丸の内二丁目路上にて。午前9時頃。20代前半女性。必死感がある。そして美人。Dカップか。
 Q:この近くに、三菱東京UFJ銀行本店があるはずなのですが、教えてください。
 A:ここです。

ビルが、あまりにも立派で巨大なため、ビルのように見えずに、壁のようにみえるわけだ。まさか銀行強盗のようには見えないので、教えてしまったのだが、一体、何の用だったのだろうか。もうちょっと話したかったけど、糸口見つからず・・

国書のことを調べているうちに

2012-09-04 00:00:19 | 歴史
先日、日本からの国書を受け取らずに(といっても内容を見てから)、返すという粗暴な国があったが、国書についての受け取る受け取らないといったことが過去に何回か起きていて、その一つが聖徳太子が隋の皇帝に出した国書に対する返書を、小野妹子が日本に持ち帰る途中で失くしたという事件。そしてもう一つが元寇にまつわる元の国書に対して日本が取った措置、といわれる。

その元寇絡みの国書を調べているうちに、700年以上昔の事件が、まだ済んでいないことを知ることとなる。

そのまえに復習だが、元寇は2回の日本遠征と元・高麗連合軍の敗戦という結果に終わっている。1回目が1274年の文永の合戦。2回目が1281年の弘安の合戦。

元が日本に目をつけたのは1266年と言われる。時の皇帝はフビライ。彼は属国化した高麗に対し、日本に対し、属国化を求める国書を送るように命じる。そして元の代理人として高麗が国書を5、6回日本に届けるものの、日本(鎌倉幕府)は返書を出さないことにする。どうも元の要求を断る文書は作成していたものの、それを出すとすぐに戦争になるかもしれず、時間稼ぎの意味があったようだ。

結果、元・高麗連合国が日本攻撃をはじめるが失敗する。

そして翌1275年。元は、「高麗には任せていられない」として蒙古人、杜世忠を日本に派遣。幕府は彼ら5人の使節員がスパイ活動を行ったとして、鎌倉で斬首してしまう。

そうとも知らず、帰ってこない使節は別にしてフビライは、再度使節を日本に送るが、こちらは日本上陸後、すぐに大宰府で処刑されてしまう。その時、水夫たちが逃げ出し、使節の皆殺しを元に伝え、その結果、フビライの怒りが爆発し第二次日本攻略戦が始まる。

そして、問題は、杜世中以下5名の使節団。バサッと首を切られた後、鎌倉の常立寺に合葬されたそうだ。

そして、・・2005年。

朝青竜、白鵬他大勢のモンゴル出身力士が、この寺を訪れる。

さらに、2007年。

モンゴル国大統領、ナンバリーン・エンフバヤル氏が参拝を行う。

要するに、フビライはモンゴルでは英雄。日本では鬼の扱いだ。当然、国書の使者を切り捨てるなんて蛮行もいいところだ。腹の中では、700年間の恨みがあるのだろう。

そう思えば、秀吉の扱いも日本と中国(韓国)では正反対だろうし、ドイツだって「ヒトラー」のことを案外、悪く思ってないのかもしれない。

墜ちたカモメ

2012-09-03 00:00:18 | 書評
作曲家ヨハン・セバスチャン・バッハの子孫である作家リチャード・バック氏の操縦する小型機が落下した。送電線に接触したようだ。

「かもめのジョナサン」作者の操縦機が墜落し重傷

(CNN) 米西部ワシントン州のサンファン郡保安官事務所は1日、小説「かもめのジョナサン」などで知られる米作家リチャード・バックさんが操縦する小型飛行機が先月31日午後、同州サンファン島で墜落したと発表した。事故機には他の乗客はいなかった。バックさんは同州シアトルの病院に運ばれ、重傷と診断された。

保安官事務所によると、バックさんの航空機は個人所有の小規模な飛行場への着陸を試みた際、機体下部が送電線に接触するトラブルを起こしていた。墜落が原因で同島の茂みなどで小規模の火災が起きたという。

1970年に出版された「かもめのジョナサン」は飛ぶという行為に夢中となるカモメを描いたもので、実際のカモメの写真も挿入され、ベストセラーとなった。73年には映画化されていた。バックさんの他の作品には「イリュージョン」「翼の贈物」などがある。



確か読んだことがあったと思いだし、探し出す。英語版だった。まったく記憶にないが、読んだ痕跡がある。

seagull


実は、原作の最後に、カモメ(ジョナサン)の最期が書かれていたのではと、まったく勝手な想像をして読んでみた。原作のジョナサンと同じように「最期は森の中に墜ちて行った」と予言されていたのではないかと思ったのだが、まったくはずれ。

本書は、ある意味ジョナサン・リビングストンというカモメの飛行教官が若いカモメに様々な飛び方とその哲学的な意味を語るストーリーなのだが、最後のページでも、

 A seagull is an unlimited idea of freedom.

とか難しいことを言っている。最近ギリシャ哲学を独学していたから気付いたのだが、「idea」というのはギリシャ哲学で登場する「イデア」だろう。また、構文も哲学的で、カモメと、無限なる自由の概念を等価であると言っているわけだ。


おそらく、作家リチャード・バックは、自分とカモメのジョナサンとを、ついに等価な存在と悟ってしまい、滑走路ではなく電線の上に降り立とうと思ったのかもしれない。なにしろ御年76歳である。


今後、彼に不幸があった場合、もう一回読んでみようかと、机の端に横積みにしてみた。

足王神社で祈る

2012-09-02 00:00:27 | 市民A
岡山県の赤磐市にある足王神社は、実際、行くのには苦労する。岡山駅からバスは1時間に2本。そして、神社自体が立派なわけではなく、駒犬の代わりに据えられているのが、右足と左足。

asio1


足を護る神社なので、足に持病がある方が、参ることが多いと聞く。特に足の中の悪い部分と同じ場所をこすり合わせるとよく効くらしい。

そして、足の病気と言えば、「水虫」。水虫を擦った跡を手で触る気にはならない。

といっても心配が無いのは、この足の銅像だが、足の裏をペタット地面につけているため、水虫患者は患部を触ることはできない。

asio2


そして、右の足にも左の足にも両側に賽銭箱が置かれているので、左右に50円ずつ投入してみた。

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次のオリンピックを目指して、足を磨いてみた。

西新橋にある囲碁将棋サロン

2012-09-01 00:00:24 | しょうぎ
将棋道場や碁会所でもなく、囲碁将棋サロンというカテゴリーのお店が西新橋にある。店名は「樹林」。

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実は、前の女性経営者は知っていたのだが、1年以上前に経営権を売却したらしく、今の男性マネージャー(社長?)は、かなり若い。自分より歳の下のスナック経営者の店に行くことは少なかったので、なぜか話し方が難しい。それに自分がスナック経営をするなら、店に将棋盤なんか持ち込まないので、ちょっとした違和感がある。

そして将棋道場や雀荘と異なるのは、知っている人同士で店に行くべきで、決してマネージャーを相手に指そうというのは無理かもしれない。将棋はそれほど強くないような感じを持つ。

先日、4時間ほどこの店に立て籠もって知人を集めての会合があったのだが、飲み食いして3000円程度だった。

また、名人戦の時は、若手四段棋士を招待して、解説会を開いていた。参加費は結構高かったようだ。そして、夜の開店時間の前の夕方に勝敗が決着していたように思う。

解説会の参加費が高くなるのは店側が払う四段棋士への謝礼が高いからなのだろうが、自分が頼まれても結構高額な時間単価を要望するような気がする。それは若手の四段よりも自分の給与の方が高いからだろうと憶測できる????


さて、8月18日出題作の解答。

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▲2六飛 △同玉 ▲2七銀 △3七玉 ▲3八銀打 △4八玉 ▲4九銀打 △5七玉 ▲6七金 △4六玉 ▲5六金 △3五玉 ▲4五金 △2五玉 ▲6九角まで15手詰。

何か手順に乗って駒を動かすだけという感じもある。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0901


難易度は高くない。作る苦労は大きかったけど・・

手数のヒントは、「サッカー」。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ正誤判断。