自作解説

2012-09-08 00:00:52 | しょうぎ
8月25日出題作の変化手順が多いため、きょうは、その解説だけにする。

まず、初型図から、

a12


▲2三飛(途中図1)

初手は、ほぼこの一手だが、これに対して、△3一玉は▲3三飛成以下。△2二合だが、歩、香、桂、飛合の場合は▲1二歩成から合駒をタダ取りすれば、いずれ詰む。

玉方の合駒が金、銀だと▲1二金から美味し過ぎる合駒を取って、いずれ詰む。△2二角の場合は、▲1二金から左へ追い、香と角を離して打つと詰む(変化1)。

b12


したがって、2手目からは、

a34


△3二玉 ▲3三金 △4一玉に、▲4五香(遠打可)と打つ(途中図2)。

これに対し、△4三歩の中合には、▲4二金 △同玉 ▲4三飛成(変化2)となって、以下詰みとなる。この時に1三に攻め方の歩がいないと、打歩詰に逃れられる。あまりぱっとしない歩だが、2手目の変化と6手目の変化に対応している。

b3


また、6手目に▲5一玉と逃げると、変化3図のようになり、早詰めとなる。この形で香車が4四まで行っていると玉が逃走できる。したがって、6手目は、△4四歩という中合いが正解になる。

a56


△4四歩 ▲同香 △5一玉 ▲4二金 △6一玉 ▲2一飛成 △7二玉 ▲8一竜 △6二玉 ▲5二金 △同玉(途中図3) ▲4一竜 △5三玉 ▲4三竜 △6二玉 ▲7三金 △7一玉(途中図4)

ここで、先に4一竜と入ると、打歩詰となる。6手目に歩以外の中合いをしていると、▲4一竜で早詰めになる。

▲7二歩 △6一玉 ▲6三竜 △5一玉 ▲6二金まで計27手詰。である。

長いと解説に苦労する。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0909


双玉問題だが、難解なところはない。慎重に手順を尽くすと正解に近付く。結構地味な手が続いて、なんとなく終わる。

手数のヒントだが、大阪の方に、同じナンバーの場所がある。

わかったと思われた方はコメント欄に手数と最終手と酷評を記していただければ、正誤判断。

(変同指摘あり。4一と、5三歩追加)