駅に住む人

2014-12-31 00:00:43 | 市民A
駅に住む、といってもポッポ屋の話じゃなく、非鉄道員の一家のこと。つまり「おおた葉一郎氏」の過去のはなし。

千葉市に生まれたのだが、当時は住宅難ということで、借家を探すのに一苦労していたらしい。東京近郊ということで人口増加中だったのかもしれない。私が4歳くらいの時らしいが、突然に住んでいた(間借り方式だったようだ)場所を退去することになったようだが、その時にやっと見つけた住居が、京成電鉄黒砂駅の官舎だったそうだ(正確には京成は私鉄なので官舎というのは間違い)。当時は駅ごとに駅長が住んでいたらしいが、さすがに北海道の国鉄じゃないので、駅舎に住むというのが廃止になったのだろうか。

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その黒砂駅は、現在は「みどり台」という駅名に変わっている。隣の駅の近くに用があったので、一駅乗り越して駅の周りを歩いていると、もちろん今や駅は小さな事務所だけで、当時の面影はどこにも残っていないのだが、京成電鉄の所有している地面を確認すると、ホームの裏の一角に駐輪場と駐車場になっている土地がある。建物があったとすると、ここ以外には考えられないわけだ。

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4歳の頃であれば、わずかでも記憶に残っているはずなのだが、何も覚えていないし、潜在意識化にあって夢に出てくるわけでもない。鉄道の音には慣れているはずだが、現在、倉敷では線路のそばに住んでいて、列車騒音による不眠に悩まされている。

駅に住んでいたことを教えてくれたのは、父親なのだが、この話などをしてからまもなく川船に乗って、行ってしまった。年の暮れなので、今年の思い出を一つ書いてみた。