おっぱいバレー(映画 2008年)

2014-12-09 00:00:18 | 映画・演劇・Video
opb「プリンセス トヨトミ」に続き、綾瀬はるかが出演(主役)。どうも、続いてしまうことが多い。というか本やCDなんかもそういうことが多い。

それで、中学に赴任した新米教師役を綾瀬はるかが演じるのだけど、要するに彼女の一人劇みたいなものだ。無気力でメンバーも足らない男子バレー部を担当した結果、部員に対して、「試合で1勝したら、Cカップのおっぱいを見せてあげる」という約束をしてしまう。

そして事態は、猛練習を始めた部員の能力向上がめざましく、「もしかしたら・・」という可能性が徐々に高くなっていくわけだ。

そんな公序良俗に反する約束なんて破ってしまえばいいのだが、この中学へ赴任する前の学校で生徒との約束を破ったことから、「うそつき」と生徒に言われることになり、その失敗トラウマが彼女をさいなむ。

そして、大会が近づいたころ、「おっぱいの約束」の噂は少しずつ校内に漏えいを始めるわけだ。

さらに、彼女が中学の頃、不良少女から教師を目指すことになるきっかけとなった老教師との回想が織り込まれ、ついに映画らしくなってくる。「おっぱい」を期待していた観客はがっかりし始めることになる。

つまり、「過去のトラウマにより優柔不断になってしまう」という要素と「教師として、こどもを本気に努力させるという本望」という要素、「学校組織と言うウソで固めた社会秩序」の要素がごちゃごちゃになっていくわけだ。そして、情報漏えいの結果、校長の決定は。

結局、約束を破るわけでもなく、何も見せるわけでもなく、99%の観客をがっかりさせた上、綾瀬はるかはクビになり、次の学校で再び教師を続けるべく町を離れるのだが、電車の中で気が変わり、女優に戻ることを決意してしまうわけだ。

ところで、綾瀬さんは中学の時はバスケ部だったそうだ。道理で練習シーンがサマになっているわけだ。しかし、嫌な部活を辞めるためにオーディション受けたそうだ。男性教師が、「バスケで一勝したら、見せてあげる」と言わなかったのだろうか。