君も「マジック王」。消える・・

2014-12-18 00:00:39 | 市民A
「プレジデント」誌の最近号に、「これで君も忘年会の主役!『にわかマジック王』入門」という特集があった。

プレジデント誌というのも、実は結構売れているのではないかと思うことがあって、プレジデントが読むと言うよりもプレジデントになりたい人が読んでいたり、社長室のディスプレイの一環(お飾り)になっているのかもしれない。

今回は、年末と言うことで忘年会の特集で、特にビール会社の宴会では、次々と芸人が現れる話が書かれていた。後日、ビール会社Aに勤務していた女性と結婚状態継続中の男性に聞いたところ、忘年会でなくても面白い人がたくさんいるそうだ。楽しそうでいいようだが、そんな単純なことじゃないのかもしれない。

magic


そして、圧巻は「にわかマジック」。プレジデントの人がお客様との忘年会で、突然マジックを始めたりしたらおかしいのではないかと思うのだが、まあ硬いことを言わずに読んで見ると、いかにもあやしいマジックが並んでいる。

特に、「消えるペン」というのが“こどもダマシ”っぽい。

仕掛けはなし。というか、メガネをかけている人には難しいかもしれない。

左の手のひらにコインを一枚おく。そして取り出したボールペン(割りばしでもいいことになっているが、やってみると難しい)。右手でペンを持ち、指揮者のタクトのように頭の上の方から一振りしてコインをトンと打つ。続けて3回振るわけだ。一、二、三!

コインが消えるのかと皆が思った瞬間、消えるのはペンの方だ。

コツは二回目に振る時に何気に大きく頭の上の方まで上げるわけだ、そして三回目に振る時にペンを耳にはさんでしまう。だから消えたわけじゃなく耳の上にあるわけだ。

本当は、手品というのは、何百回と血のにじむような練習をしないといけないのだが、実は、さっそく一度も練習しないで(頭の中では演習してあるのだが)、ぶっつけでやってみると、うまくいくわけだ。みんなだまされる。コツは、自然体で服の中をさがして、たまたまボールペンを使ってみようという話術。誰だってコインが主役と思っているので、錯覚を利用するわけだ。そして、ペンの振り方。一回目は小さく、二回目は大きく。そして、三回目は二回目と同じスイングにすること。

ただし、割りばしでは軽過ぎて耳にはさむのがかなり無理だ。メガネの方も無理な気がする。

しかし、手品が見事に成功した後、二つの巨大問題が発生することになる。

一番目の問題は、耳にはさんだペンの始末である。そのまま、電車に乗って帰宅してしまうことがないようにしなければならない。割りばしだとなおさらだ。その場で解決できないからつい忘れがちになりそうだ。ペンを元に戻す手品も覚えなければならないだろう。

そして、二つ目の問題の方がさらに重要なのかもしれない。つまり、「マジックで人をごまかすことが得意な人間だ!」と相手から思われること。

実際、マジックが得意な人間は、要注意人物なのだと思う。