スーツ族VSルーズ族

2005-06-11 22:12:47 | マーケティング
アルファブロガーの大西宏さまから、正々堂々と紹介されてしまった。さらに、楽天的脳天気さまからも。皆勤賞+アルファ。そういう紹介された直後のエントリというのも難しいものがある。実は、サッカーねたで、簡単な「JOKE blog」をUPしたのだが、JOKEと受け取られないと困るので、さっそく削除してしまった。運悪く読まれてしまった方は、さっと忘れてほしい。ということで普通(?)のエントリ。枕はクール・ビズから。

昨日の夕方、仕事で大手町の方へ行く。再開発が進み、ビルはきれいになったが、歩道は多少歩きにくい。ビルによって歩道の幅が変るからだ。とにかく、歩道を歩く人は多いが、蒸し暑い。そしてクール・ビズの普及率はというと、まず0%だ。90%の男性はスーツを着ている。そして10%の男性は、スーツの上着を持って歩いている。この大手町地区、高層ビルはないが、世界のビジネスの中心地のように錯覚させるところがある。由緒正しい大企業ばかりだ。三菱が原というだけに三菱系が多いし、金融関係も多い。

そして、地下鉄半蔵門線で会社に戻ろうと、電車に乗り、ちょっと考え事していたら、逆走したことに気付く。錦糸町だ。OH!。結局、いくつかの手配をして、そのまま、恥ずかしくも半蔵門線で直帰することにした(軟弱だから)。そこで思いついたのが、サラリーマン男性の服装チェック。

まず、錦糸町で乗車する男性は、ブレザーにネクタイというのが多い。白っぽいブレザーで黒っぽいシャツ。やはり江東区か・・そして、10分位で大手町に着くのだが、今度は100%ダークスーツ。このあたりでかなり混んで来る。そして皇居を北回りし、永田町まではそういう感じのスーツ族だが、青山一丁目、表参道、渋谷と進むと、スーツは激減する。そして女性比率が高まる。早い話、渋谷での男性スーツ比率は20%といったところだし、スーツやネクタイもカラフルになる。職種が違うわけだ。衣類関係、ソフト関係のカタカナ会社が増える。平均年齢も若いし、女性も多い。経験すればわかるが、渋谷の街をスーツで歩くのは、違和感アリアリだ。そして、電車は渋谷で満員になり、川崎横浜方面に向かい、徐々に空いてくる。

つまりクール・ビズとか口で言う前に、実地調査をすれば、大手町の大会社、金融街が、スーツ主義の発信地(スクエア)であり、周辺地区はかなりルーズになっているということなのだ。それで、スーツとルーズは完全に二極化しているかというと、中間地があるのではないだろうか。つまり大手町と渋谷を中心としたエリアの間には、大手のソフトウェア会社(元請)が入っていて、渋谷エリアが下請けになっているのではないだろうか。ちょっと位置を確認すると、東芝(浜松町)NEC(田町)富士通(汐留他)日立(お茶の水)IBM(六本木)。

つまり、大手町のかなり外側のエリアにこうした大手が配置され、東京の東西の流れを分断しているわけだ。つまりルーズ族は大手町のスーツ族と直接会わずに済むような仕組ができている。つまり、大手町だけでスーツからルーズに変ればいいのだろう。だが、逆にいうと大手町だけ見ていたら大勢を誤るともいえるのだ。それに役所の世界でも、ノンキャリさんは、ノーネクタイだったりサンダル履きだったりするし、キャリアの方は混んでる電車には乗らない。こちらも見誤らないようにしなければいけない。というところまでが第一部。

第二部は大いに偏見に満ちた話なので(一般論だが)、気に食わなければ、文末にBAD評価投票がついているので、遠慮なくクリックしてほしいのだが・・

山手線の東側、つまり東京から品川あたりまでは、歴史のある大会社、大金融会社が多い。もちろん一部上場企業も集中している。そして、おそらくサラリーマンの給与水準も高い。逆に西側の池袋、新宿、渋谷、大崎のラインは対象的に中小企業が多い。またカタカナ企業が多い。ソフト関係やファッション関係や雑多だ。残念ながら一般的には給与が低いと思われる。女性勤労者も多い。つまり職場の東高西低があると思う。そして問題は、あくまでも一般論だが、住民の所得は、その逆で西高東低といわれている。武蔵野市、杉並区、世田谷区、大田区、川崎、横浜北部の方が、江東地区・千葉・埼玉・茨城より所得が高いといわれれば、そうかもしれない。

そして、このねじれがあるため、東京西部の住民は、東京東部まで通勤し、逆に東京東部の住民が東京西部に通勤するということになり、朝の混雑を引き起こしているのかもしれない。山の手線の内側で、通勤ルートが五目焼きそばみたいなことになる。しかし、これこそ、それで何だ!というだけなのかもしれない。というところまでが第二部。

第三部はまさに蛇足なのだが、先日、防災関係の記事を見ていたら、都内直下型地震でもっとも焼失の危機が高いのは、この西部の大田区、世田谷区ということ。要するに、第二次大戦であまり焼けていないということらしい。奢れる者は久しからずということだ。

あまりにクール・ビズから遠隔地にきてしまったのだが、つまり、地震やミサイルでもなければこのねじれ現象やスーツ偏重主義は変わらないだろうと思ってしまうのだ。また、東京西部が焼けた場合、多くのサラリーマン社長は家を失うことになり、仕事どころではなくなるのだろう。そして、その地区のベンツのマーケットシェアは世界有数の濃度であろうことから、巨額のベンツ焼失とベンツ運転社員の失職もまた予期し得る結果なのだろうと思ってしまうのだ。

1 ShotLog-14 rainbow

2005-06-11 22:10:57 | PHOTO
737cfece.jpg横浜、2005年6月11日18時43分。

虹は雨上がりの青空に広がるものと思っていたが、超巨大な虹が現れた。

そして、雨は降り続いている。

空は曇っているのに。

さらに虹は二重に見える。もうすぐこのまま日没時間になる。

大地震の前兆でないことだけを祈る。