樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

この木何の木、気になる木

2006年09月07日 | 木と文化
以前、テレビで『世界ふしぎ発見』を観ていたら、サハラ砂漠の真ん中にある樹齢5000年の糸杉を紹介していました。そのことも気になったのですが、番組後の日立の企業CM「この木何の木、気になる木」の方がもっと気になりました。
ご覧になった方も多いと思いますが、二つのバージョンがあって、その一つにはカラフルな鳥も登場します。ツリー&バードウォッチャーとしては、とても気になるCMです。

ネットで調べたら、ありました、ありました。サイト名も「日立の樹オンライン」。それによると、木の種類はモンキーポッド、撮影場所はハワイ・オアフ島のモアナルア・ガーデンパーク。樹齢は約130年で、高さ25m、広げた枝の幅は40mもあるそうです。
このmonkey podの別名は「アメリカネム」。そう言えば、別バージョンには日本のネムノキに似た赤い花が写っていました。podは「豆のさや」、ネムノキはマメ科です。猿がこの樹の実(豆)を好んで食べるので、この名があるそうです。

      

写真はモンキーポッドではありません。ハワイまで撮影に行けないので、宇治市植物園の温室で見つけたトキワネム(ブラジル原産)で我慢してください。
この「日立の樹」は、最初はアニメーションだったそうです。実写版の1作目が現在のモンキーポッドで、その後シンガポールのバニヤンツリーやカリフォルニアのオークで何本か制作され、6作目に初代のモンキーポッドに先祖返りして、現在は8作目(アニメを含めると9作目)だそうです。

コメント (2)
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