樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

平賀源内のカン違い

2006年09月08日 | 木と言葉
写真の木はホルトノキと言います。細長い緑の葉の中に、ところどころ赤い葉が混じっているのが特徴です。
どこにでもある樹ではありませんが、時々公園などに植えてあるのを目にします。写真は京都府植物園で撮りました。

         

この樹の名前には、面白いエピソードがあります。
昔、オリーブのことを「ポルトガルの木」と呼んでいました。ヨーロッパから移入されたために、そんなふうに呼ばれていたのでしょう。
平賀源内が紀州でこの樹を見たときに、オリーブとカン違いして「ポルトガルの木」と呼び、それが転訛して「ホルトノキ」になったと言われています。

      

確かに、葉が細いところはオリーブ(写真はわが家の庭のもの)に似ていますが、葉の大きさや樹形は全然違います。西洋のものに関心が高かった平賀源内らしいエピソードですね。
コメント
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