ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

若々しい!…高瀬川ダム

2023-06-03 06:57:47 | 岡山(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は岡山県新見市神郷釜村(にいみし しんごうかまむら)にある高梁川水系の高瀬川ダムを目指します。アクセスは県道8号から「神郷温泉・高瀬湖畔キャンプ場」の表示のあるT字路を入り、道なりに進んで行くと到着します。

左岸に到着しました。こんなダムです。

近くには「高瀬川ダム竣功記念碑」と刻まれた石碑があります。

裏側には昭和57年3月竣功の文字。1982年3月ですね。

左岸、ダム横には案内板。定礎は昭和54年(1979年)6月。当該ダムは高梁川総合開発事業のうち西川治水計画の一環として洪水調節、流水の正常な機能維持のために築造されたもので、建設着工は1976年4月で、竣功は1982年3月。3つの特徴があり、第一は昭和55年9月にエネルギー適正利用化事業が創設され、ダム管理用水力発電設備が設置された全国初のダムであること。第二にダム本体のコンクリートに石灰岩が使用されていること。第三の特徴は洪水調節においてゲートの調節を行なわない自動調節方式(穴あきダム方式)で、岡山県では加賀郡にある鳴滝ダム(未見)もそうらしい。

なお、この案内板では左岸の住所が「岡山県阿哲郡神郷町」と記されていますが、阿哲郡(あてつぐん)は1900年4月1日に哲多郡(てつたぐん)と阿賀郡(あかぐん)の一部が合併して発足。郡下多くの町村が属していましたが、1954年6月1日にそのうちの新見町、美穀村、石蟹郷村、草間村、豊永村、熊谷村、菅生村、上市町(かみいちちょう)が合併して新見市が誕生します。そして2005年3月31日に同郡に属していた大佐町(おおさちょう)、神郷町(しんごうちょう)、哲多町(てつたちょう)、哲西町(てっせいちょう)が新たに新見市に合併したことで阿哲郡に属する町村がなくなり、同日阿哲郡は消滅。つまりこの案内板で阿哲郡神郷町と記載されているのはこの地がまだ新見市になる前だったためで、現在は上に記した住所になります。

左岸の貯水側にある建物は管理所のようですが、それを示すものはありません。

そこからダムはこんな風に見えます。

では、ダム上を歩いてみましょう。

左岸の、いわゆる親柱には「高瀬川」「高瀬川ダム」のプレートが嵌め込まれています。


ダム上、中央付近から右岸側を見るとカーブしているように見えるので、ん?このダムはアーチ式かな?と思いますがそうではなく重力式コンクリートダムで、右岸側で少し曲がっているだけです。

貯水側はこんな景色。

67.0mの高さからダム下を覗き込み、

下流側の遠景を眺めます。

対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。ダム上の長さは273.5mで、まあまあ長いです。

「たかせがわだむ」…ダム名を平仮名で書くとなんだか可愛いね。

竣功年月の記されたプレート。

右岸から見た貯水側の様子。

右岸、下流側から見たダムの様子。


完成して今年で41年目のダムですが、ダム本体に石灰石を使用しているためなのか劣化が目立たず若々しい感じです。
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