今日は講座の日。本日のネタはリスト《愛の夢第3番》の説明をベースに、「夢」と題する作品をいろいろと聴く。そこまでが前半。
後半は楽譜を用いての楽典入門。このところ、こちらがメインになりつつある気がする。受講者はロクに楽譜も読めない人たちなのだが、基礎の基礎からお話しするので、今のところは何とかなっている。
いや、実際「いまさら人には聞けないこと」ってあるでしょ? 楽典といっても、小中学校で学ぶ程度のことなのだが、高齢者には遠い昔の出来事。耳だけはクラシック音楽を聴き続けていても、音楽の仕組みについては、彼らの記憶からスッポリと抜け落ちている。ワシの講座ではそれをもう一度思い出そうというわけだ。
知らないことは決して恥ずかしいことじゃない。知れば済むことだし。でもなかなか「先生、これはどういう意味なんですか?」と聞く勇気は出ない。彼らにも長年生きてきたというプライドがあるからね。
その気持ちがわかるから、ワシは決して「はい、○○さん、これはどういう意味ですか?」と受講者を名指しすることはない。あまりにバカバカしいことであっても、受講者はわからないのだという前提で「これはですね、これこれの意味なんですねえ…」などとほとんど独り言をするかのように話を進める。
本当なら、対話形式でやるのが一番楽しいのだが、受講者がそれを苦痛と感じることもあるようなので残念ながらできない。受講者が子供なら話は別だ。半分冷やかし、つつきながらやると面白がってついてくる。でも、さすがに高齢者にそれはできない。その点が一番苦労するところだな。
こうした入門コーナーをやってどれだけ意味があるのかはわからない。一所懸命やったあとで、帰りしなに受講者から「いやー、ちっともわかりませんでしたよぉ」と悪意のない捨て台詞を残されることもある。そんな時は、ただただ苦笑するしかない。「あはは、あはは、あは、あは、はっはっははっ…」
まあ、いいや。今度こそ工夫して理解させてやる…と、毎回思うんだけれど。
後半は楽譜を用いての楽典入門。このところ、こちらがメインになりつつある気がする。受講者はロクに楽譜も読めない人たちなのだが、基礎の基礎からお話しするので、今のところは何とかなっている。
いや、実際「いまさら人には聞けないこと」ってあるでしょ? 楽典といっても、小中学校で学ぶ程度のことなのだが、高齢者には遠い昔の出来事。耳だけはクラシック音楽を聴き続けていても、音楽の仕組みについては、彼らの記憶からスッポリと抜け落ちている。ワシの講座ではそれをもう一度思い出そうというわけだ。
知らないことは決して恥ずかしいことじゃない。知れば済むことだし。でもなかなか「先生、これはどういう意味なんですか?」と聞く勇気は出ない。彼らにも長年生きてきたというプライドがあるからね。
その気持ちがわかるから、ワシは決して「はい、○○さん、これはどういう意味ですか?」と受講者を名指しすることはない。あまりにバカバカしいことであっても、受講者はわからないのだという前提で「これはですね、これこれの意味なんですねえ…」などとほとんど独り言をするかのように話を進める。
本当なら、対話形式でやるのが一番楽しいのだが、受講者がそれを苦痛と感じることもあるようなので残念ながらできない。受講者が子供なら話は別だ。半分冷やかし、つつきながらやると面白がってついてくる。でも、さすがに高齢者にそれはできない。その点が一番苦労するところだな。
こうした入門コーナーをやってどれだけ意味があるのかはわからない。一所懸命やったあとで、帰りしなに受講者から「いやー、ちっともわかりませんでしたよぉ」と悪意のない捨て台詞を残されることもある。そんな時は、ただただ苦笑するしかない。「あはは、あはは、あは、あは、はっはっははっ…」
まあ、いいや。今度こそ工夫して理解させてやる…と、毎回思うんだけれど。
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