ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

助け合いと思い遣り

2023-10-09 11:19:56 | 脳みその日常
どーも、ワシです。えー、今年ワシは年頭から地域の衛生委員会の会長をさせられています。「させられて」というのは、まあ、委員の中でくじ引きで「当選」しちゃったからに他なりません。で、衛生委員会というのはご存知の通り地域に点在するゴミ収集場所の管理や側溝に溜まった土砂上げ清掃、そして大型危険物収集などを行ないます。

土砂上げ清掃や大型危険物収集は毎年決まった時期に行なわれる行事なのでいいんですが、ごみ収集場所の管理は意外に大変。地域の人たちから連絡があればすぐに対応しなければならないからです。例えば、カラスよけネットが破れたからなんとかして欲しいとか、ごみ収集場所に面している塀を壊すので収集場所を移動して欲しい、などなど。ネットが破れたくらいなら代用品をあてがえば済みますが、場所の移動となると役所に申請書を提出しなければなりません。

でも、一番面倒なのは公道上にゴミステーションを新設すること。ある収集場所にゴミステーションを設置して欲しいとの連絡が入りました。「ああ、そうですか。じゃあ設置します」と答えたものの、実はそこからが大変。ただゴミステーションを設置すりゃあいいわけじゃないんですね。設置する場所にもよりますが、依頼のあった場所は国道に付随する歩道上。実はこういう場合、歩道は県が管轄しているので県の道路管理事務所に設置許可申請をしなければなりません。

申請許可が下りたとして、次はステーションの製作依頼。歴代の会長に尋ねると「地域の鉄工所に頼めばいいんじゃないの?」というので複数の会社に依頼するも、すべて断られる始末。そこで地域外の鉄工所に電話してお願いすると「そういうのは地域内で解決するもんでしょ?」と、これまた断られる。まあ、要するに面倒くさい仕事はやりたくないということのようです。もちろん、こちらとしては無料でやってくれなんて思っていません。あくまで仕事としてやっていただき、それにかかる費用はお支払いしますよと言うんですが、それでも受けてくれないんですよね。なんなんだ、この不誠実な業者たちは!

どこも受けてくれない…。さて、どうしたもんか。しばらく悩んでいた時、ふと「そうだ! ネットで購入できないかな?」と閃きます。検索すると分かりますが、それこそゴミステーションはピンからキリまで色々なものがあるのを知りました。そして設置条件に相応しいものを注文。

ところが、この手の商品は重量があるためか個人宅に届けてはもらえないんです(この商品の場合は85kg)。運送会社の営業所に保管されるので注文者はそこまで受け取りに行かなければなりません。仕方ないので友人Mに手伝ってもらい、クルマに積み込み、設置場所まで運ぶことに。そしてこの商品は組立式なので副会長のN君にも手伝ってもらいながら8月の炎天下のもとで無事完成!本当ならば設置場所に居住する衛生委員に組み立て/設置をお願いするのですが、連絡が取れなかったので我々役員が止むを得ず実施した次第。もちろん我々にギャラは入りません。

そうして設置したゴミステーションがこちら。側溝の上に設置せざるを得なかったため、塀に寄りかかる形になりました。


このゴミステーション設置事案が今年の「目玉」でしたが、まだ他に解決しなければならない事案が残っていました。昨日取り組んだのが今回の件です。少し前、ある衛生委員から「底板が腐食したごみ収集場所があるのでなんとかして欲しい」との報告を受けました。現場に行ってみると、ご覧のようなありさま。確かに底板を踏み抜きそうな状態。

でも、底板の下がどうなっているのか分かりません。それらを除去してみたら、こんな風。あれれ、斜面にせり出す形で収集場所が作られていたことが判明。これじゃあ、底板を踏み抜いたら危ない。

てなわけで、地区の委員であるTさんとともにホームセンターへ直行。必要な資材を購入し、元の場所に戻って早速DIYを開始。斜面からせり出したところに横木を何本か渡し、その上に防水加工の施された合板を乗せ、ネジを打ち込んで完成させました。その完成形がこちら。

いかにも素人の仕事に見えますが、この事案もあちこちの工務店に掛け合って断られたので自分たちでやらざるを得なかったのです。これについてもタダ仕事。材料費は衛生委員会から経費として出ますがね。

地域の自治活動はまさ自己犠牲の精神がなければ成り立ちません。労働をすればそれに見合う対価が発生するのは当然ですし、それを要求する権利はあります。しかし、こと地域の自治活動に関しては例外なのです。報酬もないんだから委員をやりたくないという人がいるのも当然だと思います。でも、誰かがやらなければ問題はいつまでたっても解決しません。結局、他者への優しさで成り立っているのが地域の自治活動であり、助け合い/思いやりの精神なのだろうと思います。
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1 コメント

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Unknown (ラーメン猫)
2023-10-10 14:31:06
尊い
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