ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

明媚な農業用ダム…川原子ダム

2022-09-25 06:52:20 | 宮城(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、今回は宮城県白石市福岡八宮川原子上(ふくおかやつみや かわらごかみ)にある阿武隈川水系の川原子ダムを訪れます。アクセスは県道254号沿いにある「蔵王キツネ村」の看板のあるT字路を入り、そのまま行くと「川原子ダム」と書かれた小さな看板のあるT字路があるので、そこを入って行くと到着します。

まずは右岸から見た様子をご覧ください。なごむ〜。



まあ、上に書いたアクセス方法だと実際には左岸に到着するんですが、最初に目にするのがダム横にあるこの看板。ああ、農業用水専用のダムなんですね。



左岸から見たダム上はこんな感じです。このガードレールの下が洪水吐の水路になっていて、



そこから見た洪水吐がこちら。そして増水すると水はここから溢れ出て、



この水路を通ってあちらへ流れてゆきます。



水路に架かる橋を渡ると川原子ダムの案内板があります。ダム建設の経緯は次の通り。白石市福岡の水田はダムの北西に位置する蔵王連峰不忘山(ふぼうさん:標高1,705m)中腹から流れ出る青沢を水源として川原子用水路でかんがいしてきたが、青沢の水量が少ないため、度々旱魃の被害に遭っていた。戦後の国策として食料増産が進められていたこともあり農業用水を確保する必要性から宮城県営川原子用水改良事業としてこの地にダムを建設したという。工事の着工は1951年4月1日で、1969年3月31日に竣功したそうな。形式は均一型フィルダム。







その横には「川原子ダム完成記念碑」があります。竣功の三ヶ月後に建立されたこの記念碑には上に記した経緯を簡略化した内容が刻まれています。



記念碑の傍にはナゾの石碑。なんでしょうね。



その奥には管理棟らしき建物があります。でも、施錠されていて近づくことはできません。



近くにはこんな立て看板が…。「みやぎ蔵王三十六景」? これは仙南のシンボルである蔵王を背景とした素晴らしい景観を36箇所選び、観光資源をPRする目的で2004年3月に選定されたそうです。川原子ダムは、なんとその筆頭にあるじゃありませんか!おおーっ。





ダム上を歩きます。中央から貯水側を見ると美しい景色が広がっています。遠くに見えるのがおそらく不忘山ではないでしょうか。



一方、下流側はこんな感じ。



対岸(右岸)に来ました。振り返ってみます。



農業用のダムというと一般的には機能を優先した殺風景なものが多いんですが、川原子ダムは「みやぎ蔵王三十六景」に選ばれただけのことはあり、確かに観光名所としての魅力は充分に備えていると思います。
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