ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

青下水源地(2)…青下第2ダムなど

2024-07-05 07:53:03 | 宮城(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。前回の続きになります。仙台市水道記念館の敷地に入り、記念館の奥に青下川(あおしたがわ)があるんですが、右へ降りていくと青下第1ダムが、そして、左へ歩いて行くと、つまり青下第1ダムの上流に今回目指す青下第2ダムがあります。

青下第2ダムの近くにある案内板。それによれば、この「第2」が築造されたのは昭和9年(1934年)であり、下流の「第1」も、また以前訪れたこの上流にある「青下第3ダム」も同じ年に築造されていることから青下水源地にある3つのダムはすべて同時に築造されたことがわかります。

ダムへさらに近づくと青下第2ダムの案内塔があります。

その説明によると「第2」の高さは16.28m、長さは39.2mと表示されていますが、文化庁の登録有形文化財のデータベースをみると高さは14.4mになっています(参考)。またダム便覧では高さは17.4m、そして竣工年は1933年となっていて(参考)、もう数値がバラバラ。どうなってんねん。


で、ここがダムへ降りていく通路なんですが、ご覧の通り行くことはできません。とほほ。


というわけで、青下水源地にある3つのダムのうち、この「第2」だけが直接目で見ることができませんでした。

水道記念館の敷地にはほかに青下ダム旧管理事務所があります。これは「第1」と「第2」の間にあって昭和8年(1933年)に建設されたもの。曲面状の階段室や丸窓のデザインが国際様式を指向した昭和初期の建築様式の特徴を示しており、「造形の模範となっているもの」と評価されたことから1999年6月にこれも登録有形文化財に指定されています。(参考


ただ、なぜか旧管理事務所に付けられたスピーカーからはラジオの音声が大音量で流されていて、敷地内のこんな爽やかな場所にまで響き渡っていて不快極まりないなと思っていました。こういう場所では静寂が相応しいと思うからです。

この大音量があまりに不自然に思えたのでその理由を水道記念館に行って尋ねてみました。

記念館の中には仙台市の水道事業についての様々な展示物があり、歴史なども学ぶことができます。

一通り見学したのち、そこにいた職員の方に「大音量の理由」を聞いてみると、これは要するに熊除け対策のため流しているそうな。なるほど、そういうことでしたか。でもねえ、気持ちよく散策できないなあ。

そんなことを職員の方に伝えると「まったくその通りですね。ただ、安全を考慮すると仕方ないんですよね」と申し訳なそうにおっしゃる。いろいろとお話を伺ったのち上に載せた水道記念館の写真を撮ろうと外へ出ると、職員の方が慌てて出てきました。

「あの、記念写真を撮りましょうか?」
「いやいや、ただ単に水道記念館の写真を撮るだけなので結構ですよ」

また、その場で10分ほど雑談。丁寧、かつ人懐っこい対応に恐縮しました。職員の高橋さん、ありがとうございました。

こういう「ふれあい」、いいよね。
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