ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

複雑な地形の狭間に…鴨川ダム

2022-09-20 06:54:33 | 兵庫(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は兵庫県加東市黒谷(かとうし くろだに)にある加古川水系の鴨川(かもがわ)ダムを訪れます。ダム名は鴨川を堰き止めて築造されたことに由来すると思われます。アクセスは県道75号から東条湖へ向かう県道313号に進んで行きます。そして「東条湖八景めぐり」の看板のある二又を右へ入って行くと到着します。

そのルートはダム横へ行く道順ですが、まずはダム下から見た「ご尊顔」をご覧ください。実はこのアングルを見つけるのはなかなか難しいんです。というのも複雑な地形の場所にダムが築造されているからなんですよ。



では、ダム横へ向かいます。クルマで行けるのは鴨川ダム気象観測所付近まで。そこからダムへは歩いていきます。で、そのあたりには「鴨川ダム改修記念」と刻まれた石碑があります。裏側には平成8年(1996年)11月とあるので、改修工事はその頃に完成したものと思われます。





ダム横へ行く途中には「鴨川ダム(東条湖)案内図」があります。東条湖というのはダム湖名なんですね。「あらまし」を読むと、この地域は昔から有数の少雨地帯だったためその対策としてため池を作り、灌漑用水として利用していたようですが、慢性的な水不足と施設の不備から毎年干魃被害を受けていたそうな。そのため戦後の食料確保と農業の合理化を図る目的で昭和22年(1947年)7月から国営の灌漑排水事業が始まり、新たな水源を確保すべく鴨川ダムを築造するに至ったようです。そして施設の機能維持と安全性を確保するため昭和62年(1987年)には改修工事が開始されたとあります。そして上にあるようにその9年後に改修工事が完了したというわけですね。





近くにある複数の石碑。これらは何を意味するものなんでしょうね。



ダム横近くにある水利使用標識。



そのあたりからダムを見ると、こんな感じ。



ダム本体に嵌め込まれたプレート。築造当時の名称は「鴨川堰堤」で、築造に着工したのは昭和23年7月で、昭和26年(1951年)11月に竣功したと記されています。





これが右岸から見たダム上です。歩いてみましょう。



ダム上、中央から見た東条湖の様子。昨日の記事で書いたように大川瀬ダムで貯えられた水の一部は導水路(4.8km)を通ってここへ流れ込んでいるんですね。



一方、ダムの真下はこんな感じ。副ダムが曲がってるのがわかりますね。



そして下流側の遠景です。こうして見ると、下流から「ご尊顔」を見つけるのが難しいかがわかるでしょ?



対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。



地図を見るとわかりますが、地形を変えずにダムを築造するのは本当に難しいんだろうなと思います。
コメント    この記事についてブログを書く
« 中継基地的な…大川瀬ダム | トップ | 高の倉ダム(再訪2022) »

コメントを投稿

兵庫(ダム/堰堤)」カテゴリの最新記事