ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

前向きな生き方

2011-05-05 03:41:10 | 脳みその日常
最近、ある事情があって少々危ない橋を渡っています。危ないといっても法に触れることをしているわけじゃありません。あくまで法の範囲内でのこと。

そんなわけで、いわゆる裏事情に詳しい人と接する機会が増えました。それにしても自分の知らない世界ってのはあるもんですね。事情通からの情報には毎度驚かされることばかりで、いい刺激になっています。

事情通のひとり、X氏の話はとりわけ面白い。何が面白いって、彼の発想や生き方がユニーク。彼はバブル時代にめちゃくちゃ金をもうけた人らしいのですが、何かのスペシャリストいうわけではありません。完全な無からの叩き上げで、経験主義に基づいて大金を手にしたそうな。

面白いのはその生き方。ある特定のジャンルの知識が全くなくても、まったく動じないところ。ある日、先輩から突然「おい、お前、○○の責任者になれ!」との命令があったそうです。○○について彼には何の知識も経験もなかったそうですが、その仕事が面白そうだったので二つ返事で受けたとのこと。

普通、知らない世界って不安じゃないですか。怖いじゃないですか。でも彼は全く意に介さず。何も知らないんだから周囲の人たちに怒られても当然と考えます。

「間違えたら謝ればいいんですよ」

そうやって経験を積んで、いつしか○○のことをマスターしていったそうです。

面白いのはその先。あることのスペシャリストになったのなら、その道を極めたらいいのにそれは彼の望むところではないそうです。ある程度先が見えたら、もう別のことに興味が出てきて、せっかく積み上げたものを誰かに渡してしまうとか。

たいていの人はそれを生かすなりして、とにかくその道にしがみつくでしょ? でも彼は苦労して極めたことに対してこれっぽっちの未練もないんです。新たに興味を持ったことも全く1からの出発なのですが、それを面倒と思わない。むしろ面白い面白いとポジティブに取り組むのだそうです。

まあ、普通の人からみれば、この人は変わっているでしょうし、確かに「カタギ」には見えません。でも、古稀に近い年齢なのに「守り」に入らず、常に何かに挑戦し続ける姿勢。これはすごいことです。見習いたいと思います。

たぶん、彼はこれまでの人生で相当な辛酸をなめているのでしょうが、逆にそれが生きる自信となっているのでしょう。だからちょっとしたことにも動じない強さがあるのです。
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