エコの皮をかぶった反エコ

ご存知のように、世の中はエコロジーが叫ばれています。そしてその流れを受けてクルマもエコロジー・カーが増えてきました。いいことじゃないですか、ガソリンが少なくて長い距離を走れるなんて…。

ワシのクルマはパワーと排気量はあるものの、エコ・カーじゃありません。だから大人しく走らないと燃費は落ちる一方。そんなわけで、実家への行き帰りは極めてゆっくりと走ります。頻繁に帰っているので燃料代もバカになりませんからね。

さて、羨望の的でもあるエコ・カーなのですが、このところ高速を走っていて気づいたことがあります。追い越し車線をカッ飛んでいくクルマの多くが何とエコ・カーだってこと。たとえばトヨタの「○リウス」とかね。燃費を気にせずに走れるからでしょうか。燃費が良いという共通点からすると軽自動車もめちゃくちゃ飛ばしますね。

ひがんでいるんじゃありません。阿藤海よろしく「なんだかな～」と思うからです。だって、エコロジーのために作られたクルマなのに、ちっとも環境に優しくない走りをしてるんだもの。運転者からすれば燃費が良いからカッ飛んでも燃料代があまりかからないから飛ばすのでしょうが、その行為そのものが反エコロジーですよね。

なんのためにエコ・カーに乗っているのでしょうか。地球環境を考えてのこと？ いやいや、たぶんそうじゃないでしょう。減税対象車で個人的に安く購入できるという理由だけなんでしょうね。でなけりゃ、メチャクチャ飛ばさないでしょうよ。

エコロジーなんて、やっぱり名ばかりで、結局は個人の欲望に従ったことしか人間はしないんじゃないかなあ。

…と、常に走行車線をノンビリ走りながら思うのであります。もっとも、チンタラ走るのは別の理由もあるんですけどね（謎）